4-4.オーケストラの話(1)


吹奏楽部でチューバを吹いていたら、管楽器だけでなく弦楽器もあるオーケストラで吹いて

みたい、とは誰もが思うことでしょう。私もそうでした。

オーケストラのチューバは基本的に1人です。1人で低音を支えてるってカッコいいなあ、

すげえ、・・・と思っていました。


大学時代に、(大学の)オーケストラの演奏会に助っ人で呼ばれる機会が何度かありました。

その時わかったのですが、オーケストラって、低音を支えているのはコントラバス集団

なんですね。で、チューバはどんな役割かというと、トロンボーンセクションの低音補強、と

いった感じでしょうか。吹奏楽の人には2nd bass trombone(そんなの聞いたことないけど)  

と書くとイメージが伝わるでしょうか。

 

そしてクラシック音楽だと、チューバが使われている曲は少ないです。

「第九にはチューバが使われているんでしょ?」と聞かれることがありますが、

ベートーベンの時代にはまだチューバが発明されていなかったのでありません。

歴史の浅い楽器なのです。

チューバを使う曲があっても、吹くのは曲全体からするとほんのわずかです。

あまりにも出番が無いため、ドイツのいくつかのオーケストラではチューバ奏者の

採用条件に「コントラバスも弾けること」とあるそうです。

 

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