吹奏楽部でチューバを吹いていたら、管楽器だけでなく弦楽器もあるオーケストラで吹いて
みたい、とは誰もが思うことでしょう。私もそうでした。
オーケストラのチューバは基本的に1人です。1人で低音を支えてるってカッコいいなあ、
すげえ、・・・と思っていました。
大学時代に、(大学の)オーケストラの演奏会に助っ人で呼ばれる機会が何度かありました。
その時わかったのですが、オーケストラって、低音を支えているのはコントラバス集団
なんですね。で、チューバはどんな役割かというと、トロンボーンセクションの低音補強、と
いった感じでしょうか。吹奏楽の人には2nd bass trombone(そんなの聞いたことないけど)
と書くとイメージが伝わるでしょうか。
そしてクラシック音楽だと、チューバが使われている曲は超少ないです。
「第九にはチューバが使われているんでしょ?」と聞かれることがありますが、
ベートーベンの時代にはまだチューバが発明されていなかったのでありません。
歴史の浅い楽器なのです。
チューバを使う曲があっても、吹くのは曲全体からするとほんのわずかです。
あまりにも出番が無いため、ドイツのいくつかのオーケストラではチューバ奏者の
採用条件に「コントラバスも弾けること」とあるそうです。