70代後半の私の母は、もう30年以上詩吟教室に通っている。
詩吟というのはざっくり言うと漢詩を歌にしたものらしい。
その教室は、その詞の内容がこうだからこういうふうに歌おう、というものでないので
意味もわからずに歌っているのではダメだ、ということで、母は漢詩の教室にも
通い出した。
それを自分に照らし合わせると、特に歌詞のある曲を演奏する時に、ここは
こういう歌詞だから強めに吹こうとか考えずにオタマジャクシだけ追いかけて
いるのはアカンなあと思うのだ。たとえ伴奏楽器でも。
例えるなら、子どもに「桃太郎」の絵本を読み聞かせする時に、
「もも」「かわ」「おじいさん」「どんぶらこ」などの言葉の意味を知らずに
ただ文字を読んでるだけ、なのと同じじゃないか?
それから何年か前に近所で有名な書道家の展覧会があって本人が来ていた時、
お客さんが「これはどういう意味ですか?」と聞いた時に答えられなかった、
ということがあった。 これも同じことだと思う。
・・・・ということで、最近は、歌詞のある曲はネットで歌詞を調べて印刷し、
その歌詞カードに練習番号(1,2,3とかA,B,Cとか)を書き込んでいる。
(本当は楽譜に歌詞を書き込みたいが曲によってスペースが無かったりするので)
それをすることで聞く人が違いを感じるかは別だけど。
少なくとも悪くはならないと思うが・・・。