音を壁当てすることにより、トランペットのように直線的に飛ぶ音が、空間を鳴らすような
(バンド全体を包みこむような)音になります。
これをいい意味では音がやわらかくなったといいますが、悪い意味ではモコモコしてると
いうのです。「チューバはモコモコしてて何吹いてるかわからん」と言われたこと
ありませんか?音の頭がぼやけてしまうのです。
では、やわらかいけどモコモコしてない音を出すにはどうするか?
楽譜に何も書いてなくても(どのくらいかは時と場合によりますが)伴奏としては常に
アタックをつけるように吹けば壁に当たった音が普通に聞こえるようになります。
(マーチなんかの伴奏は頭打ちをハッキリと!といいますね)
アタックの度合いを1ランク上げる、ということです。
そして音量も1ランク上げます。ピアノ→メゾピアノ、メゾフォルテ→フォルテ、という
感じです。指揮者には自分が思っているより小さい音で聞こえていると思ったら
いいでしょう。
また「低音は遅れる」と言われたことがあると思います。
トランペットとチューバが同時に息を入れたとしても、管の長いチューバは遅れて音が
出ます。音の出を同じにするには、チューバは早めに息を入れなければならないのです。