4-11.マウスピースの選び方(1)

昨年、F管のチューバに乗り換えてからマウスピースの選定に悩んでいる。

楽器店などで実際に自分の使っているチューバで試奏して選ぶべきだ、と

いうのが一番確実で説得力があるように言われているが、私はそうとは

思わない。私も田舎から都市部の大手楽器店へ出向いて購入したことが

あるが、試奏する時は「これはいい!」と思って買ったのに

1週間後に使ってみたら「なんかあんまり良くないなあ」となって

しまったことが何度もある。

楽器店と普段の練習場所とでは音の響きも違うし、精神状態や楽器の

あたたまり具合も違うから、試奏してその場で選ぶというのは私には

無理だ。1回の練習が2~3時間としても3,4回吹いてみないと

そのマウスピースが自分と楽器に合っているかわからない。

それで、私はヤフオクやメルカリ、大手楽器店の中古品販売を利用

している。自分が使わないものは売れるし、欲しいものがあれば

安く買うことができる。外観に少々キズがあったところで音色が

変わるものでもないし。

あと、以下に自分が経験した注意すべきことを書いておこう。

 

● 試奏する時、値段が高いマウスピースや流行のマウスピースで

 吹いた時の音が「いい音」だと思いこまないように!

・・・大しておいしくない料理でも、高級料理店で出されるとおいしいと

思ってしまったりしたことはないでしょうか?そんな感じです。

楽器店の店員も、高いものを吹いた時に褒めちぎって、買わせようと

するかもしれません。自分の感性に素直に従うこと。

また、試奏する時は普段通りの状態で。ハイテンションで試奏に

のぞむと自分の音色の基準が変わってしまいます。

 

● B♭管・C管チューバにはB♭管/C管用のマウスピース、

E♭管・F管チューバにはE♭管/F管用のマウスピースでないと

いけないと思わないこと。

以前Fチューバに、E♭管/F管用のカップの浅い中古のマウスピースを

購入して、高音の当たりがいいと初めは思っていたのだが、もっと太い

音が欲しいと思うようになり、今はB♭管用のカップの深いものを使っている。

 

● お試しで中古のマウスピースを買う時は、マニアックなものは

選ばない方がいい。

もし自分に合わなかった時、売れない可能性があるので。

 

● (新品でも中古でも)購入したマウスピースが自分にとって

1番でなかったとしても、70点以上のものなら手元に残しておいた

方がいい。

何年か後に使ってみていいと思うようになるかもしれないので。

 

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