
ベルから出てくるチューバの音を、近くで直接聞いたことはありますか?
普段聞くチューバの音より、音が硬くてガサガサで深みがないと思いませんでしたか?
皆さんが普段聞き慣れているチューバの音は、一度、天井や壁に当たって反射してきた
ものです。
チューバは、コンサートホールで音を反響板に当てて良くなるように、ベルが上向きに
なっているのです。
(油絵って間近で見るとガタガタだけど、離れて見るとキレイに見えますよね。
それと同じようなものと考えればいいでしょうか?)
ベルが変な方向を向いてる金管楽器、ほかにもありますね。そう、ホルンです。
ホルンのあの美しい音色も、反響板や壁あってのものです。一度、ホルンの後ろで音を(直接)
聞いてみるとわかります。
話を戻しますが、チューバの音は「壁当て」が原則です。しかも、当てる壁が近いほど大きくて
いい音がホールに響きます。
自分のチューバのベルの向きを思い出して、どこに座ってどこの壁に向かって音を出すと
効果があるか考えてみましょう。

*ただし、チューバのアンサンブルなどで、(音色を変える目的で)わざと壁当てしない場合もあります。