4-1.ベルが上を向いてる理由

ベルから出てくるチューバの音を、近くで直接聞いたことはありますか?

 

普段聞くチューバの音より、音が硬くてガサガサで深みがないと思いませんでしたか?

皆さんが普段聞き慣れているチューバの音は、一度、天井や壁に当たって反射してきた

ものです。

チューバは、コンサートホールで音を反響板に当てて良くなるように、ベルが上向きに

なっているのです。

(油絵って間近で見るとガタガタだけど、離れて見るとキレイに見えますよね。

それと同じようなものと考えればいいでしょうか?)

 

ベルが変な方向を向いてる金管楽器、ほかにもありますね。そう、ホルンです。

ホルンのあの美しい音色も、反響板や壁あってのものです。一度、ホルンの後ろで音を(直接)

聞いてみるとわかります。

話を戻しますが、チューバの音は「壁当て」が原則です。しかも、当てる壁が近いほど大きくて

いい音がホールに響きます。

自分のチューバのベルの向きを思い出して、どこに座ってどこの壁に向かって音を出すと

効果があるか考えてみましょう。



*ただし、チューバのアンサンブルなどで、(音色を変える目的で)わざと壁当てしない場合もあります。

 

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