3-1.ピストンチューバのお手入れ

 

注油

バルブオイルは、ピストンの動きが悪くなった時だけ差すものと思ってはいないでしょうか?

練習前・練習後にも差しましょう。

練習前はピストンの動きを良くするため、練習後は汚れを流し落とすため+サビ止め、と

考えればいいでしょう。

(夕食を食べ終わった後の皿は、次の日の朝まで洗わない、なんてことは

ないですよね。それと同じです。だから練習後にも差しましょう。)

ピストン部に入る汚れを最小限にするため、練習前には歯をみがきましょう。

また、私は練習前に吹き込み口(マウスピースをつける所)へ、チューッとオイルを

1押し分入れます。中学の時、ユーフォの先輩から「音がパサパサの時はこうすれば

いい」と言われ、その通りになるのでやっているのですが、吹き込み管のサビ止め

効果があっていいことらしいです。

ピストンが動かなくなった時は、原因はオイル切れか、汚れがつまったか、のことが多いので

オイルを差してやれば動くようになります。汚れが原因の時はピストンケースの内側を 

指ですくってみるとオイルが汚れているのがわかるので、ガーゼを指に巻いてふき取って

ください。

オイルが固まって動かない時もあります。

その時は、オイルを差すのと同じ要領でヤマハのオイルグリスクリーナーを差して

1日ほど置き、抜いてみます。

(油を分解するのだから食器用洗剤でいいだろうと思って試したことがありますが、  

抜けたはいいが吹く時に数日間、吹き口からニオイが消えず気持ち悪かったです)



ピストン部の交換部品について

 

ピストン部はだいたいこのような部品でできているので消耗部品は交換してください。

 

 

抜き差し管

抜き差し管のグリスは、管の動きが重いと感じるようになったら塗りかえるように

しましょう。塗りかえる時は、古いグリスをきれいにふき取ってください。      

管が固くて抜けなくなった時は、力まかせに引っぱるのはよくありません。

まずいと思ったら修理屋さんに頼みましょう。


 



年に1~2回のそうじ

① ピストン、抜き差し管を全部はずす。

② はずした所と吹き込み管(マウスピースをつける所)にホースで水を通す。

③ フレキシブルクリーナー(図のように先にブラシがついたもの)に

 うすめたブラスソープをつけ、管の中をごしごし。

④ 抜き差し管もごしごし。ピストンは分解して手洗い。

⑤ ふたたび水を通し、楽器の中にたまった水は楽器をクルクル回して出す。

⑥ 楽器の外側を水洗い。

⑦ 水分をきれいにふき取る。(+ポリッシュでみがく)

⑧ ピストン、抜き差し管のオイル・グリスをぬり直し、装着して完了!

 

                →もどる