2-3.腹筋運動は必要か

 

私が中学生の頃(昭和の終わり)は、金管の1年生男子だけが腹筋運動をしていました。

当時の吹奏楽部は、木管は全員女子、金管は全員男子で、木管金管というよりも

男だからやれ、女だからやらなくていい、という感じでした。

今になって考えると、あんなことして意味があったのだろうか?と思います。

(腹筋だけでなく背筋、腕立て伏せもしていました)

 

そもそも腹筋を鍛えると楽器を吹くのにどう役立つというのか、ということですが

肺にある空気を強い力で押し出すことができる=(チューバにとっては)パンチのきいた

音が出せるということなのでしょう。

しかし腹筋はもともとパワーのある筋肉なのでコントロールするのが難しく、腹筋を使って

力まかせに吹くと雑な音になりやすいのです。歌でいうと「がなり声」になるということでしょう。

同じ時間を使うなら、腹筋運動をするよりも、すでに今ある腹筋を使って出した音をうまく

コントロールできるよう、訓練した方が断然いいと思います。

まあ、しないよりはした方がいいのでしょうが。

少なくとも私は、「あの時腹筋運動やっといて良かった」とは思っていません。                

それに私は中1の3学期から中学を卒業するまで合唱部でしたが、合唱部でも腹筋運動した

おぼえはありません。

 

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