私が中学生の頃(昭和の終わり)は、金管の1年生男子だけが腹筋運動をしていました。
当時の吹奏楽部は、木管は全員女子、金管は全員男子で、木管金管というよりも
男だからやれ、女だからやらなくていい、という感じでした。
今になって考えると、あんなことして意味があったのだろうか?と思います。
(腹筋だけでなく背筋、腕立て伏せもしていました)
そもそも腹筋を鍛えると楽器を吹くのにどう役立つというのか、ということですが
肺にある空気を強い力で押し出すことができる=(チューバにとっては)パンチのきいた
音が出せるということなのでしょう。
しかし腹筋はもともとパワーのある筋肉なのでコントロールするのが難しく、腹筋を使って
力まかせに吹くと雑な音になりやすいのです。歌でいうと「がなり声」になるということでしょう。
同じ時間を使うなら、腹筋運動をするよりも、すでに今ある腹筋を使って出した音をうまく
コントロールできるよう、訓練した方が断然いいと思います。
まあ、しないよりはした方がいいのでしょうが。
少なくとも私は、「あの時腹筋運動やっといて良かった」とは思っていません。
それに私は中1の3学期から中学を卒業するまで合唱部でしたが、合唱部でも腹筋運動した
おぼえはありません。