モントリオール日記4
12月29日(土) チーズは見た目はヨーグルトのようで、つぶつぶカッテージチーズが混ざった食感で、さっぱりしている。こちらのフルーツはあまり甘くないのだが、このチーズをかけると適度なコクが出ておいしい。一番感動したのはクロワッサンで、小ぶりのものが温かい銀の容器に入っている。一口噛むと上等のバターがジュワ〜ッとしみ出してきて、口の中でサクサクの皮とまざっていくつでも食べられそうだ。モントリオールへ来て、本場のフランスパン、ベーグル、クロワッサンを味わえたのはいい体験になった。 |
朝食をとる宿泊客たち |
簡単なバイキング形式のメニュー
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正午にチェックアウトしてホテルを出ると快晴だった。でも、雲はないのにキラキラ細かい雪みたいなのが舞っている。気温は-8℃、VIA鉄道の乗り入れるセントラル駅はそれほど遠くもないので、冷凍室にでも入っているような寒さのなかブラブラ歩いて行った。よく見ると、シャトー・ベルサイユ周辺のシャーブルック通 りは古い教会や美術館、リッツなどの老舗の高級ホテルが立ちならぶハイソっぽい町並みだった。 |
ホテル近くの教会
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モントリオール美術館
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英国富豪の屋敷だった建物
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朝食を食べたばかりだったが、最後のチャンスなので「リューベンス」というレストランでランチ。ここは肉料理、とくにステーキとスモークミートが有名らしい。16オンスのリブステーキや、連日食べたけど、こうなったら極めようと、またスモークミートを頼んでみた。 スモークミートは自分でパンにはさんで食べるスタイルのを選んだ。ここのもやはりハムに近いかんじだったが、昨日の「ベンズ」よりおいしかった。丸のままのピクルスとコールスローをつまみ、酸味のあるマスタードをつけながらだと、お皿いっぱいのスモークミートが見る間に減っていく。なんだかんだ言いながら注文した分をすっかり平らげてしまったが、もうひとつの名物らしき高さ15センチはありそうなチーズケーキはさすがに無理だった。 |
ピール駅近くのリューベンス
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スモークミートとリブステーキ(奥)
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チーズケーキはイチゴも巨大
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さて、食べる物も食べたし寒いのでさっさとセントラル駅に向かい、ファースト専用の待合い室へ。トロントと違い、ここはだいぶゆったりして静かだった。飲み物はコーヒーなどの他に缶ジュースがいろいろあったので、こっそりカバンに入れた。一般チケットとは50ドルしか違わないのに、席には優先して案内してくれるし、車両もきれいだし、食事もお酒も出るし、すごく得した気分だ。 |
ゆったりしたファースト待合い室
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車内はイスがけっこう上等だった
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緊急脱出用のハンマー
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帰りのディナーは前菜にツナサラダと、チキンソテー、サーモンで海苔と野菜のムースを巻いた不思議なメニュー。5時からと6時30分からの時間が選べ、係員さんは何度も飲み物やデザートも運んで2度手間なのに、お客さんたちとまるで知り合い同士のように会話をしながら働いていて、なごやかないい雰囲気だった。 ディナーには食後酒もつき、コーヒーリキュールの「カルーア」、オレンジでつくった「コアントロー」、バーボンなどがあった。甘いカルーアやコアントローはお菓子やカクテルに使うくらいとしか知らなかったが、たしかに食後にぴったりだ。なんだかちょっとお酒通 レベルがあがったような気がした。 |
前菜。ケーキはクリスマス仕様
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チキンソテー
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サーモンと野菜
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電車は途中で故障のために30分停車。それ以外はたいした遅れもなくトロントに到着。カメラを持ってホームをウロウロしてたら、運転手さんが記念写 真を撮ってくれた。 ということで、モントリオールの旅は無事終了、いい思い出がまたふえました。 |
運転席に戻っていくVIAの運転手さん
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