モントリオール日記
2001年12月26日から29日、モントリオールへ旅行しました。これはその時の日記です。
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12月26日(水) 窓口ですんなりチケットを渡され、ファースト専用の待ち合い室に向かった。ここは飲み物が無料で、他の待ち合い室とちがいソファもフカフカだが、とても混雑している。なんだか落ち着かないので飲み物だけもらって一般 の待ち合い室に移動。結局、しんみりと固いイスのほうがくつろげた。 |
VIA鉄道ファーストクラスの待合い室
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列車に乗り込む人々
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電車は30分遅れで出発。少し走っただけでトロントの街はおしまいになって、こうして見るとカナダってほんとに田舎なんだなーと実感した。走るにつれ雪はどんどん降ってきて、ただ何もない平原が延々と続く。規模の大きい北海道のようで、手付かずの湿原のような原っぱや川や林がたくさんあって、雪の中、放牧された牛が寒さにかたまってエサを食べていた。 電車が走りはじめると間もなく飲み物とスナック菓子のサービス。 飛行機でいうとスチュワーデスさんに当たるサービス係の女性の制服は、黒地に金ボタンの半そでワンピースにジャケット、ロングブーツ、白と紺のストライプのマフラーで、とても可愛かった。車内では英語とフランス語が半々で、さすがヨーロッパのセンスと感心した。この人はもちろん、係員はみんなにこやかに丁寧に仕事をしていて、乗ったらあとはご勝手にっていうかんじの日本の列車とは大違いだと思った。 昼食ははじめにチーズと野菜中心の前菜、次にステーキ、魚料理、日本人をターゲットにしたと見られるテリヤキチキンが選べたので(日本人は少ないのに、メニューは英語、フランス語、日本語だった)、肉と魚をそれぞれたのんでみた。でも、飛行機の機内食でもそうだが、やはりこういう場合は肉を選んでおくのがぶなんなようだ。食事にはレモンケーキがついていたが、さらにチョコレート、キャンディーのサービスがあって、ぜんぶ終わった時にはもう2時30分すぎだった。 |
チーズと野菜の前菜、ケーキ
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ビーフステーキ、マッシュポテト、野菜
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タラ、ごはん、野菜
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これではもうあっというまに到着だなーと思いきや、長距離列車にあるまじきのんきさで進む電車はなんと2時間遅れの夕方6時30分にモントリオールに到着。外はもう真っ暗だった。 トロントにくらべるとだいぶお洒落なかんじの地下街を歩き地下鉄に乗り換え、予約してあった「シャトー・ベルサイユ」というプチホテルへ。古いヨーロッパ風の建物を改造した4階建てのこじんまりしたホテルで、外観は雰囲気バツグン、中はモダンな内装で、女の子に受けそうなかんじだった。 |
中心街のイルミネーション
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シャトー・ベルサイユ
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夕食はホテルの向いにある系列のフレンチレストランでとったが、店内はガラガラ、こちらも疲れていたから近場でいいやというどうでもいいかんじでいたのに、思いもかけず「今まで食べていたフランス料理ってなんだったの?」というほど安くておいしかった。パンからして、フランスパンという認識がくつがえされるような代物で、外は香ばしくカリカリ、中はしっとりモチモチのレベルがちがうといったかんじだった。 「サーモンのソテー」は超肉厚で脂がのったサーモンにマンゴーソースのかかったフワフワな逸品。「ブイヤベース」はうす塩で魚介類とサフランなどの香辛料のコクだけで食べさせるような絶妙な味だった。ボーイさんも愛想がよくて、最後にコーヒーとチーズを頼んだつもりだったのに「チーズ」が「ティー」に聞こえたらしく、コーヒーとなぜか「ジャスミン・グリーン・ティー」という日中折衷茶をもってきてくれたのには「きっとへんな注文なのに一生懸命とんちを利かせてくれたんだなー」と妙に感動した。ちなみにチーズを頼んだのは、ヨーロッパで食後にチーズを食べる習慣があると聞いたから。 会計の時には「アリガトウゴザイマシタ」と片言の日本語で言ってくれた。 夜には雪はやんでいて街歩きには支障のない程度の積もり方だったので、明日からもこうだといいな。でも予報では天気はどんどん悪くなるそうだ。 |
向かいのレストランLa Maitresse
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サーモンソテーとブイヤベース
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