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エンデミオーン
彼女がシャワーを浴びている間に、ワインに睡眠薬を入れた。ロヒプノールといって、無味無臭のためにアメリカでは「レイプドラッグ」として禁止されている睡眠薬だ。ワイングラスの底に白い錠剤が落ちると、それはかきまぜる間もなくボロボロとくずれたように溶けてきた。念のためにホテルの備品のマドラーでかき混ぜると、薬はいとも簡単に赤い色に溶けて見えなくなった。 シャワーからあがった彼女は俺の下着をバスルームに置くと、「冷えないうちに早く入ったほうがいいよ」と声をかけてくれたが、俺はワインで少々酔ったそぶりをしながら彼女にもすすめ、酒に弱い彼女がグラスのワインを飲み干すまで他愛ない世間話をしてお茶を濁した。 「こないだディズニーランド行ったじゃん、また行きたいね」 彼女はけだるげにベッドに寝ころぶと言った。
バスルームから戻ると、彼女はバスローブをはだけさせたまま片足をベッドの下に落としてまどろんでいた。
俺は心の中でガッツポーズをして、彼女の横に寝そべると、さわるでもさわらないでもない中途半端な愛撫をしながら彼女が前後不覚になるのを待った。乳首を触ると、普段よりも反応が少ない。そこで可愛い場所に指をやると、そこはいちおう濡れていたが、彼女は軽い寝息をたてはじめていた。 俺は起き上がり、バスローブの紐をほどき彼女の裸体を露出させた。そうしておいて、ショーツをはいていないことに気付き、彼女もやる気マンマンだったんだなと苦笑して、両方の太ももを開かせた。 そこにはいつも触れているのに見慣れない花が咲いていた。 花弁の色の濃い花びらはわずかにしおれている。中心にキラキラ光る蜜をたたえていたが、いつもの愛撫の時に滴り落ちるほどにはなっていなかった。そこで俺は軽く花びらにキスをして、中指でしおれた花びらをなぞっていると、彼女は眠っているにもかかわらずそれはピンと張りを持って立ち上がってきた。それとともに、いままで目立たなかったクリトリスの尖端が包皮からのぞいてきた。 思わず口に含みたくなったが、こんなにじっくりと鑑賞できる機会はめったにない。そこで、わずかな蜜をすくい取りながら花に水を含ませていると、全体がふくらんだように花開いて、クリトリスもここぞとばかりに勃起してきた。 「う〜ん・・・」 俺は慎重になって、花びらをすくいながらも彼女の様子を見ていた。彼女の体は白くホテルの照明に浮き上がっている。片足はベッドの下に落としたままだ。気の強い性格を現した細く尖った鼻は、まっすぐに上を向いている。その両わきに風呂上がりで化粧もしないのに長いまつげが閉ざされている。 「眠り姫だな」 エンデミオーンはギリシャ神話に登場する美青年である。月の女神ダイアナに見初められ、その美しさを永遠のものにするために、眠ったままにさせられた悲しい人物だ。俺は、彼女の顔に青年の要素がないのを残念に思った。こんな幻想的な夜には、すこしは夢想にひたってみたい。たいていの女はその容姿や表情に少年や青年の要素を少しはもっているものだが、彼女はちがう。まるっきり「完ぺきな女」なのだ。だからこそ、夢想ではなく夜伽の夢を見させてくれるのだが。
俺は花びらへの愛撫を再開した。そっと、濡れた長い道に指を差し込む。すると彼女は眠ったまま腰を動かす。しばらく中指の尖端があたるあたりを刺激していたら、花びらは張りつめ、これ以上ないほど花開き、クリトリスは物欲しげにつやを帯びてきた。 まったく、好色な女だ。俺はひどく興奮して、自分勝手に、そのままペニスを花びらの中心にあてて、しばらく眺めながら自分でしごいていた。そして、そのまま挿入した。
アサミ、おまえの中は気持ちいいよ。十分な襞と締めつけと、ペニスに絡みつく花びらをもっている。クリトリスはおまえを操縦する道具のように、 操縦してって言ってるみたいに大きくふくらんで、まるでサンゴかなにかの宝石みたいだ。アサミ、おまえのお腹はぺったんこだけど、俺の精液をいくらでも飲み込んでくれる。アサミ、俺のエンデミオーン。大好きだよ。 射精はいつまでも続いた。明日、彼女が起きてから不信感を抱きませんように。バレたら怒られるだろうなあ。でも、きっと許してくれるだろう。 アサミちゃんごめんね。
★犯罪行為なので、真似しないでね。 |
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