RP(ロールプレイ) とは?
ロールプレイ(role-play)という言葉は、文字通りには、キャラクターの社会背景や立場、仮想の人格を含めた“役割を演じる(役割演技)”という意味であり、特にテーブルトークRPGにおいて顕著な特徴である。プレイヤーは、単なる無名の「戦士」や「魔法使い」ではなく、名前や仮想の人格などが付与されたプレイヤーキャラクターを担当する。ゲームによっては、「ライフパス」(出自や人生の遍歴を示す要素)や「性格」「属性」(あるいはシステムによっては「癖」や「趣味」といったところまで)といったルールにより、仮想の人格にシステム的な裏付けを与える工夫がなされる。同じ「戦士」であっても、豪胆な人物、細心な人物、明朗快活な人物、謎めいた影のある人物といった千差万別な個性を表現することにより、キャラクターは差別化され、一層生き生きとし、仮想世界での冒険の楽しみを増加させるのである。またプレイヤーが温厚で慎重な性格であるのにも拘らず、向こう見ずな戦士を演じたり、狡猾な魔術師を演じたりすることは、それがキャラクターに合致している限り、「上手なロールプレイ」であると見なされる。かつて、この「ロールプレイ」の意味を狭義に解釈して、仮想の人格を演じることは抑制的であるべきで、キャラクタークラスなどの任務分担を果たすのみで足りるとする主張がネット上にあらわれて(つまりは、ウォーシミュレーションゲームなどへの先祖帰り的主張と言えよう)、日本のテーブルトークRPGプレイヤーの間で議論の元になったこともある。しかし、アマチュアファンの主張ということもあり、そうした理論を取り入れた市販ゲームは現れていない。むしろ、今日の市販のゲームシステムでは、ゲーム中やゲーム後に、ロールプレイに対する何らかの評価を行って特典を与えたりと、この定性的な要素をゲームに取り込む工夫をしていることが多い。ただし、その試みにも濃淡があり、ロールプレイを得意とするか苦手とするかというプレイヤーの嗜好によって、システムの好みが分かれることもある。
参照 Wikipedia『ロールプレイングゲーム』より