彼らの前に脱ぎたて服一式を置いておくとどうなるのか


「……ん」

部屋に入るなり、自分に忠犬のように飛びついてくる姿が今日はない…と思ったら、どうやらシャワー中らしい。
普段着ている自分の民族の文化にも似ているような一張羅も、その下に付けている下着も小さく畳んで床に置いてあった。

「そういや…替えを買ってやってないな」

服も下着も、汚れることを自分もあいつも厭わないものだから、いつも気がつくとドロドロだ。
身一つでやってきた彼女は着替えや洗い替えなんてものも持っておらず、だいたいいつも着た切り雀でいる。
服ならともかく、下着は頻度も高く汚れていくわりにいつも白く清潔だ。
そう思って、その白い布を手に取る。

「あいつ、また……」

ハァ、とため息をつく。
下着と言いつつこれはただの白くて長い布一枚だ。
これを胸と陰部にぐりんと器用に巻いて下着にする。
その布の替えをどうしているのかと気になっていたのだが。

あるときふと阿伏兎が「あの嬢ちゃんはリネンからベッドシーツ掻っ払って何に使ってんのかね」とこぼしたことがきっかけで、自分はつねに綺麗な下着の謎を知ることとなった。

「…………」

ベッドの下をのぞき込む。
それらしき固まりをぐっとつかんで引っ張り出すと…予想通り、縦に引き裂いた白いシーツが出てきた。

「買ってやるって言ったのに」

どうにもものを与えられるのは居心地悪いらしい。
シーツ…というかもうただの布の固まりをベッドの下に押し込んで、一応下着として機能している布地のほうに触れる。

陰部を包んでいた場所は、ほんのりと湿っている。
その湿りに少し顔を近づければ、濃密な花の匂いがする。
……誰しもが、教えられなくても毒のあるモノの方が甘く濃い味わいだということを知っている。

「…ん…」

つ、と舌を這わせる。
とたん舌の先が危険を知らせるためにざわつき、ぴりぴりと痺れたのちに甘さを自分に伝える。

「っは……」

自分の行為が自分で滑稽で、軽い笑いが漏れてしまう。
そんな自嘲など知らないとばかりに、自分の熱は勝手に気持ちのいい破滅を想像して首を擡げるし、舌先だって布から離せない。

「……猛毒、ね。確かに」

甘い痺れ、気持ちのいい地獄……そんな自分にそぐわない詩的なものを想像するくらい、毒浸しなのだ。
脳髄をたぷたぷに満たして血液まで侵し、肉体のコントロールを奪う。
皮膚の下を心地よい刺激とともにうずうず這い回り、ただでさえ他からしたらはた迷惑そのものである欲求を際限なく掻き立てる。

自分が上に置かれた師団の人間は艦の中で何度も彼女に遭遇するものだから、そろそろ頭がいかれる頃合いだろう、なんてひっそりささやき合うばかりだ。
……一日に二桁以上も胎に注がれるのを毎日繰り返して発狂しない女はいないのだそうだ。
ものの喩えでなく、同族の歳負った男が言うのだから間違いないのだろう。
そして向こうは大切にしたいなら加減をしろ、と警告するのだが。
それこそあいつにとっては不幸の始まりだろう。
手緩い加減で一日長く生かされたと言って喜ぶとは思えない。
そして自分が遠慮などしていると知れば大きく傷つくに違いない。

「俺に対しても遠慮しなくていいのに」

その布を、びりっと爪を立てて引き裂く。
そこでシャワーの音が止んだ。
ああこれはいい。ちょうどいいおしおきの口実ができたことだし。

あの淫蕩で忠実な娘と、今日はなにをして遊ぼうか。

耳のかきすぎちゅうい


ああ、耳を預けてもらえる幸せ。
私の膝を枕にして寝転がり、無防備に私に耳掃除をさせてくれる愛しい人の耳たぶを、もう片方の手ですっとなでる。

「ん……?」
「あ、つめたい…」
「そうそう。いつもどうしてか耳が冷たいんだよね」
「夜兎…うさぎ…だから…?」
「ん?ウサギって、耳冷たいの?」
「冷たかった…ような……?あの長い耳、ひやひやだったような……」

そう言いながらこりこりと、傷を付けないように細心の注意をしながらも耳掻きのへりで垢をこそぐ。

「…ねえ、知ってた?」

ふと、私の方に視線だけ向けて、神威が真顔になる。

「お前が今、ちょっと力を籠めてそれを奥まで入れると、俺の脳味噌まで届くんだ」
「え…?!」
「案外柔らかいんだよ、耳の穴から届く骨って。やってみる?」
「や、やりませんっ!」

私があわてて神威の耳から手を離して上半身をわたわたさせると、くすくすという笑い声。

「かわいいなあ」
「……う、うう…」

やらないだろうけどね、と笑う。
もしかして、暗に私をそれほど信頼してくれているということを言いたかったのかなぁ、などと考えて幸せになる。

「あの…神威」
「うん?」
「ふ、ふとももをそうやってこしょこしょされると、耳掃除ができないです」
「うん、だいぶすっきりしたよ」
「いえ、でも反対側が……」
「え、こっち?」

そう言って、神威が私の下腹あたりに顔をうずめる。

「はんっ……!」
「こっちさせると、俺はお前が意図してないのに殺されそうだなぁって」
「あ…う、あ……」
「どうする?殺す?それとも……」

もはや恥ずかしがることもなく、私は神威に抱きついた。

リフレクソロジー


趣味ではないが、使わないのもまた勿体ないなんて気持ちで、香りを固めた蝋燭に灯をともして。

「っん、あ……っ!」

自分の方から確認することはできないが、きっと輪郭をとろけさせているのだろう唇から、
ほんの少しの苦痛と、それを上回る快楽を伝える声が漏れる。

…ふと、白い背中と脚を晒して寝床に横たわる寝顔になんとも言いがたいものを感じて、黙ってその足の指の先をつまんだ。
桜貝のような爪に、固くなった皮質など見あたらないひたすらなめらかな足。
この女は一般的な「お洒落」には無頓着なくせに、自分の皮膚にささくれ一つあるのをよしとしない。

……それは俺がその肌を撫でて、いちいち感触を褒めるからだと知っている。

自分との淋浴とは別に丹念に時間を取って、髪の毛一本から小指の先まで精油に浸し、
毎夜毎夜生まれ変わるかのようにきれいななりになってから俺の横で眠る。
…それだけ手間をかけて身繕いしたばかりの肌を粗雑に扱う贅沢さと愉悦に駆られた俺に、
すぐさま汚れまみれにされるのも厭わない。

そして淫蕩にほほえみながら、あなたの精はどんな香油よりも濃くて淫らな匂いがする、と笑う。
……その様を思い出すと臍の下がもぞりと疼いて、思わずうつ伏せに寝そべったその腰に添えた肘に力が入ってしまう。

「ん、くっ……は、あ」

ふとまどろみから目覚めて、自分が足指やくるぶしを揉まれていることに気がついた最初は慌てていたのに。
やがてはその血流を促す愛撫に恍惚とした表情を見せてされるがままだ。

「は、か、神威は…んっ」
「ん?どしたの」

下着を剥いでうつ伏せにさせて、皮膚に香嚢を使った噎せる匂いの香油を垂らして背中を指と肘で強く押していく。
腰元や肩胛骨の裏側に指が食い込むたび、気持ちのいい声が漏れては香りと混ざって消えていく。

「じょ、上手…ですね、んっ……!」
「あはは。知っておくと壊しやすいんだ」
「あ…ツボ、とか?骨とか……」
「そうそう。ほら、ここ」
「んあぐッ……?!」

ゆるみきっていた身体の一部分にぐりっと親指をねじ込むと、途端に悶絶の声が上がる。
それを笑って、とんとベッドの上に上がる。
見た目よりも血の巡りが悪くなっている腰に、服を脱いだ膝をぐりぐりと押しつける。

「ふっ、く、ん…あ、ああ……」

体重がのしかかる苦しさと、それを心地よく思っているうっとりした声色。
ぐっ、ぐっ、と一定の間隔で筋肉を押してから、尻肉の付け根に移動する。

「あっ、か、神威、も、もういいです!」

脚の付け根を親指でぐりぐりと押したところで、抗議の声が上がる。
理由など聞くまでもない。
思わず舌なめずりしながら、膝を香油でないもので湿る尻の谷間に押しつけてやれば、それを待っていた、と隠しもしない矯声が響く。

「せっかくしてやってるのに。お前はこっちのほうがいいんだ」
「だ、だって……」

みじめに狼狽してみせるさまが、またなんとも。
香油を固めた蝋にまだ火が灯っているのを見つめて、おもむろに手に取る。

「あぐ、あ、あッ、いっ……!」

白い背中の上で蝋の器を傾けてやれば、濃密な香りを放つ飛沫がぽたぽたと花のように咲いていく。
灼熱がそのまま固形になったと言ってもいい滴りの責め苦を受けるたび、
揉み込んでやったばかりの脚や肩がびくんびくんと跳ね回る。

そして……はっ、はっ、と、きつすぎて毒になるほどの芳香に噎せながら…切ない吐息を漏らすのだ。
すぐに背の肌の上で固まった蝋を剥いで、その下の皮膚をつまむ。
「うくっ、あ、ひっ、あ、うン……ッ!」
「どうかしてるよ、お前は」

俺もね。
口にした瞬間に欲をケチることができなくなって、背中からその淫らな女を羽交い締めにする。

突き込めば中はそれこそ、蝋よりも熱く。
麝香よりも強い色香を放つ蜜が噴きこぼれるほどあふれ出す。

たまにはデートっぽいことしようか


少し前に睦言としてつぶやいた約束をまだ覚えていて、
都市の柄にしたってさほど悪いものではないと思ったから、阿伏兎に適当に断ってから二人でゲートを通り、中心部まで歩いてきた。
ゲートと言っても、観光貿易用の表玄関をそのまま素通りしてきたわけではないが。
艦を出て、ラフな格好で二人出歩くぶんには観光客とさして変わらない。
若干浮き世離れしたこの女を一人、セキュリティを破って入った裏口から表の観光都市まで歩かせるのはどうにも。
そう考えて、ちらほら人通りのある場所までは一緒に来ている。

「……ん?」

野生味あふれる、というか。
無機質なビルや機械が支配する空間に慣れた自分からすれば、
今歩いている場所は刺激に満ちていた。
物売りは地べたにシートを一枚敷いて胡座をかき、商品も同列に地面に並べている。
食品屋台にしても、衛生管理が行き届いているとは思えない。
が、その飾り気のなさが気を引くし、いくつもの屋台から出る香りや湯気は軽い空腹を誘った。

「ゆで卵?」
「あ、これ知ってる」

鶏か家鴨か知らないが、卵を大量に茹でている屋台の前で立ち止まった俺の横から鍋をのぞき込んで、やや嬉しそうに言う。

「これ、ばろっと、ですよ」
「バロット?」
「あれ?ホビロンだったかな?」
「どっち」
「えと、名前は場所によってちがうんだけど…これ、すごいですよ、ただのゆで卵じゃないんです」
「へえ」

人が好さそうな顔で笑う男に銀貨を三枚ほど投げると、鍋から上がったばかりの卵と、これまた衛生的とは言い難い金属の皿を手渡された。

「あ」

カンカンとその皿に卵をぶつけて中身を割ると、でろりと。
予想していた白身と黄身ではなく、白い濁りに血色の筋が走り、黄色く崩れた黄身とも言えなくない部分と、うっすら青い鳥の雛の肉がこぼれ出た。
その雛の濁った、ほんの小さな瞳はまだ形を残していて、溺死体の形相でこちらを睨んだ気がしたがそれはまあ気のせいだ。

「ね?」

この娘にしては珍しく得意げな顔で、にこりと笑う。
それを見てから、皿に直接口をつけてその、卵でもなければ鶏肉でもない、どちらともつかないものをずるりとすすった。

「ん、悪くないね」
「でしょう?」

前菜として軽く五、六個はいけそうだ。
流動的な触感の鶏肉と言うのか、濃厚な卵と言うべきか。
見た目通りどちらともつかないが、素材そのものの味がじっくり詰まった贅沢さだった。
ここのところ食堂でとりあえず栄養だけが詰まったゼリー色を食わされていた胃袋が、
この熱量と味を逃すまいとぎゅるぎゅるうごめいている。

「お前はこれ、食べたことあるの?」
「えっと…私の故郷で、いつも朝ご飯にこれが出たんです。あ、出たって言っても、トリカブトと一緒に煮たやつなんですけど」
「へえ」

もう二枚、店主に銀貨を渡す。
さらにニコニコと笑ってどうぞと勧めてくる手から卵をもう一つ受け取って、皿にあける。
屋台の隅に銀のスプーンがあることに気がついて、それを手にして皿の中身をぐるぐる混ぜる。
すくって、ふーっと湯気を飛ばしてから。

「あーん」
「…あ、アーン……」

目の高さよりも上にスプーンを掲げてそう言うと、頬を染めながら口を開いて舌を出す。
そのふやけた顔にとろりと、濃厚な卵の中身を垂らしてやる。

「あはっ…あ、んんむ…」

何度も何度も垂らされるバロットを逃さぬよう、舌と口を動かして滑稽な顔になりながらも。
俺からの情けを無駄にしたくないと、必死に。

屋台の店主が、人の好い笑顔とはまた違ったニュアンスで笑った。
全く通じない言語なのに、言っていることはなんとなくわかった。
「餌付けみたいだな」とかそんなのだ。

「うーん」
「えあっ…あわ、あっ!」

ふといたずら心がわいて、開いた口許ではなく、
その少し横、頬にぺとんと白身を垂らしてやった。

「あ、やっ、垂れちゃう…!」
「あっはは、ほら」

慌てて自分の顔を傾けた、哀れで可愛いこの女の頬に思い切り吸いつく。
ぺろりと舌で垂れた味を拭ってやれば、まるで暑さにやられたようにかくんと膝が折れ、へたんとそこに座り込む。
ひゅう、と、屋台の店主が口笛を吹いた。

「アハハ、ほら立って」
「ん…あ、か、神威…」
「ほら、あのへん服とか売ってそうじゃない?」

自分が普段着ている服にもやや似た、微妙な光沢を放つ衣服をいくつも並べた露店を指差して。

「ちゃんとお遣いしてきなよ」

腰から引っ張り上げて立たせ、そう言って自分を熱っぽい視線で見つめる娘を送り出す。
名残惜しそうにこちらを振り返る顔が、ぷすんと拗ねたように前を向いて衣服を買いに行ったあとに。

ぞくっと下腹が震えた。
一回くらい抜いておけばよかったかな、とか思いつつも、とりあえずはその欲を追い抜く欲でごまかそうと、
店主に今度は札を渡して、その家鴨の卵を四つほど手にした。

神威団長の足つぼ教室


足の裏…というか、体中にはリンパだとか反射神経板だとかいうものがたくさんあって、
足の裏は特にそれが集中しているので第二の心臓とも呼ばれているのだそうだ。

第二の心臓。
意味はよくわからないが、私にとっては第二、第三の性器だ。

「あ、ん……あ」

そんなことを、神威に足の裏をさわられながら思った。

足の裏が人体で一番と言っていいくらい汚れやすく汗をかく場所だということは知っていて、
私の足も放っておくとすぐに皮膚がささくれ立ち、爪の形が崩れてしまう。
普段は靴を履くけれど、元々靴も足袋も好きじゃない。
されたことはないし、つらさも比ではないのだろうけれど、纏足されているような気分になる。裸足が好きだ。
となればますます足の裏は汚れる。
時間を見て桶に湯を入れて足湯をして、
軽石で丁寧に隅々まで洗い落として、爪を揃えて精油を塗り込む。
…私のそんな様子をふと見ていた神威が。

「お前、ツボ押しってやったことある?」

と言い出して、はてな、と思った次の瞬間から、もどかしい気持ちよさが始まってしまった。

「あ……う、く、ふっ……!」
「アッハハ、くすぐったい?」
「ち、がいますっ、くすぐったいんじゃ…!」

神威の細くて白い指が、精油の滑りを利用して私の足の裏を滑る。
はじめのうちこそくすぐったいだけだったのに、
しばらく押されているうちに、神威の指が食い込んでいると痛くなる部分、というのが出てきて。

「はあっ、あ、あいっ…!」
「ん…胃がだめ?」
「い…そこ、胃なんですか……?」
「そうそう、ここ」
「んあうっ!」

土踏まずのあたりを、グーにした神威の拳の第二関節がぐりぐりと押してくる。
するとぴーんとした痛みが広がって、思わず全身を震わせてしまう。

「まーしょうがないのかな…ここは?」
「はんっ…?!」
「痛くない?」
「い、いたくなっ……あ、あ!」
「ん……?」

変なところを押された気がして、座ったベッドから下げた足をびくつかせた。
…そもそも、神威が私の足の間に座っているというのもなんだか変な感じなのに。

「どうしたの」
「あ…い、今……なんだか」

そう。
さっきから、困る。

ぺたん、と、神威の手のひらが、私の足のひら、とでも言うべきか、土踏まずにくっつくと、痛みとは違うものが走る。
そしてそのまま手でぎゅっと足を握られると、いよいよ感覚は明確な快楽となって足の指を攣らせ、
触れてもらっていないのに勝手に足の間の割れ目が疼いた。

「アハハ」
「んくっ…ん、んぅ、や、ああ……!」

それを、神威の方も察しているらしい。
ぴくぴく動く足の親指をつまんで遊ぶ。

「あ、あしのうら…び、敏感みたいですっ…」
「んー、みんなそうだろうけど…ほら」
「はうっ?!」

私の足を持ったまま、神威が急に腰を上げたと思ったら。

「やっ、やぁあ?!だ、だめ、足だめですっ!」

中腰になった神威が、私の足をぴったりと自分の長杉越しの股間にあてたものだから。

「なんで?お前はこれ好きだよね」
「さ、されるのはいいけど……!」

性器を、神威の足で乱暴に押しつぶされるのは気持ちよくて大好きだ。
手よりもずっと荒々しくて、容赦ない力がのしかかってくるのがたまらない。

ただ、自分が逆に、神威のものを足で愛でたいかといえば…違う。
そんな風にあわてふためく私が愉しいのか、神威がより強く、つるつるになったばかりの足の裏をさらに押しあてる。
しゅっ、しゅっ、と、ズボン越しに擦れる熱が、だんだんと足を通して私の下腹部に伝わってくる。

「い、やぁ…あ、ああ……や、ああ…」

主のものを足で扱うなんて畏れ多いにもほどがあるのに、
手よりも敏感な場所でそれに触れたい欲求も膨れ上がっていく。

思わず足の指に力をこめて、きゅっと…布地の上から、つまむ。

「……っ」
「あっ、い、痛かったですか…?」
「いや……」

ぺろっと、神威が舌なめずりした。
そのまま私を青い瞳が見つめて、すぅと細くなる。

「んうっ…!」

私の足を、ぐっと持ったまま。
ぴょんとベッドの上に飛び乗って、私の期待に満ちた肉を踏みつけた。

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