「んっぐ、ぐぶる…っ…るろ、るろるろっ……!」
生温い熱を、ひたすら吸ってねぶっていらう。
唇を雁首に引っかけて甘噛みしたところで、青臭い白濁が口の中に溢れた。
「んくっ…ん、ぶっ…る、はぁ…」
神威が私の小鼻をつんと摘んで、一度射精してなお少しも萎えない肉茎を口から引き抜く。
「ふう…」
一息つく彼の膝の間で、私は口腔にぶちまけられた粘液をくちゃくちゃ噛んで味わう。
そしてごく、と喉でも味を確かめながら飲み込んで、思ったことを口にする。
「…もっと栄養のある食事を取った方がいいです。いまいち」
でも、それは神威が不摂生をしているというわけではなく、
この巡洋艦が先日物資補給で立ち寄った惑星の食料の質が非常に悪かったことに由来しているということを知っている。
「やっぱりご飯は地球のが一番美味しいね。食えるだけありがたいけどさ」
「あんまり…太陽系外の星に住む人って、食事にこだわってない気がします。なんていうか腹に溜まればいいや、みたいな」
「俺の故郷もまあそんな感じだったよ。三食ふりかけご飯」
「私の故郷は…そもそも食べられる作物より食べられない作物の方が豊富な土地だったからなぁ……」
思い出すように言うと、あはは、と笑われた。
それから頭を撫でられたので、再び神威の肉茎に唇を寄せる。
自分の唾液の味がまぶされたそれを、拭うようにまた舐める。
「どうにもね。最近星団系巡回ばっかで暇だからさ、二、三回抜いておかないとこの辺が重たい気がして」
「んぐっ…お、ここ?」
「そうそう。あーあ、提督になったら暴れ放題ってわけにもいかないか」
「ん…むうちゅるっ…んむ…」
「あはは、くすぐったい」
「ていうか、お二人さん?」
「なに、阿伏兎」
「んあうれふは?」
「……俺がここにいること、忘れてね?」
「忘れてないよー。ちゃんと話してるでしょ」
「いや、そうじゃなくて」
阿伏兎さんがあきれた様子で頭を掻くのが、振り向かなくてもわかる。
「あふっ…気にしなくていいですよぉ、私は神威の肉オナホなので」
「あのさァ嬢ちゃん、肉オナホって何?年頃の娘がそんなスレッカラシの心でどうすんの」
「枯れてませんよぉ…濡れ濡れです」
「いや、あのさあ」
「ん…ほんとだ。濡れてる」
そう言って神威の手が、お尻の割れ目を伝って肉の合わせ目にたどり着く。
そして、そこがもう割り開くまでもなく充血しきっていて、胎の入り口まで容易に指が届くと知ると。
「あ、あん…あ、あぅ…ン…!」
「ん…裂けてると思ったけど、そんなこともないなぁ…頑丈だね」
「裂けないよぉ…そんなに、あ、やっ、ヤワじゃな…いっ、あ、ああ…!」
「いや、あの、横槍入れて悪いんだけど、裂けるって何?何恐ろしいこと言ってんの団長…じゃね、提督も嬢ちゃんも」
細くて白くて、華奢なイメージさえあるのに力強い指が、私の膣穴をくちくちとひっかく。
こぼれ落ちてきた愛液を掻き出すように、執拗にいりぐちを擦る。
「はあ…っ、ん、あ…あの、ああ…こ、この間、ちょっと…」
「この間、冷やかしで変なおもちゃ貰ったから突っ込んでみたんだよ、俺のと一緒に」
「いやいやいやいや一緒に?一緒にってあの、合わせたらアンタの腕くらいあるんじゃねーの?」
バイブレーターのどうにも機械的な振動と、ただもう私を突き壊そうとしているとしか思えない神威の勢いが、
合わさって私を破滅的な絶頂に追い込んだのだった。
…それを思い出すと下腹が疼いて、膣がきゅうと締まる。
「ん…、思い出してるの?」
「はあ゛っ…う、うっ、ん…きもちかった…ぁ」
「はは…素直なのは可愛いよ」
「あ、ありがと…ぅン、あ、はぁあっ…あああ…!」
指が二本、入り込んできてばらばらに動く。
私の穴をぐりぐり広げて、軽い絶頂に導こうとする。
「か、神威、わたしイッちゃう…っ、指でいっちゃう…う、あ、あはぁああっ…!」
「ん…イヤなの?イキたくない?」
「はぁ、あ、う、うん、神威のちんぽがいいっ…!」
恥じらいも外聞もなく、ストレートにねだる。
「う〜ん…覚えちゃってからすっかり夢中だなぁ…いいけどね。ほら、上においで」
そう言って、私の陰部をまさぐっていた指を離して自分の膝を指す。
私は飛び跳ねるように立ち上がって、そんな神威の首もとに腕をくるっと回す。
それから膝の上に膝を乗せようとした…のだけれど。
「ああ逆、逆」
「ん…ぎゃく…?」
「そう、俺のほうじゃなくて、俺に背中向けて。阿伏兎のほう向いて」
「ん…わかった…ぁ」
「いーいやいやいやあのさあ、あの、嫌がらせ?何なの二人して」
「えー、阿伏兎が早く用件切り出してくれないから」
「いや用件つってもさあ、一応組織上層の極秘情報なわけだから…その毒娘サンがいると困るってか…」
「んっ…ん、あ、だから私は肉オナホですから、無視してっ、ん、んふぅ、は、入らない…んぅ、うまく入んない…!」
「そうそう大丈夫、は俺とやることしか頭にないから」
「……あーー」
そう、毒娘なんである。
私の生まれた所は「肥沃的な死の土地」なんていう矛盾した表現を使用するほかない星だった。
特産品はアレな薬、
家庭菜園にすら幻覚を引き起こしたりする草がぼうぼう生えてたりする。
うちでは嗜好品として好まれた植物が粉状にされて、てんせいきょう、という名前をつけられて遠く離れた星で商売道具にされていたときもあった。
そんな土地でひっそりこっそりと第二の特産品としてしばしば作られていたのが、「毒娘」だ。
特定の部落で将来が有望視されるような、傍目に見て美しくなる、と判断される娘が生まれると、
それは厳かに引き取られていく。
そしてもうホントに、産毛が消えないような子供のうちから食事に毒を盛られたり、毒湯に浸されたりして、
もう毛穴から髪の毛一本から毒まみれ、生物兵器と呼んでも差し支えない娘に作り替えられるのだ。
そして年頃になると、まあつまり、納品というか、出荷される。
用途は主に暗殺だ。身も蓋もない。
と言っても殺人能力が自分の身についているわけではない。
私は贈り物だったのだ。
お偉いサンに、どうぞとっておきの奴隷です〜なんて差し出される。
毒娘が需要を保ち続ける原因でもあるのだけれど、
贈り物として生娘を差し出されるような立場にいる男とは得てして助平で貪欲で、目先の快楽に対してこらえ性がない。
部下にお毒味、なんてもったいないことはさせないのだ。
で、私をしゃぶりつくし、いきり立つものを女の穴に突っ込んだ頃にはもう、全身に毒が回ってお陀仏だ。
で、私は誰が買い取ったか知らないが、宇宙海賊春雨の阿呆提督に送られた生娘なのであった。
が、私が春雨の母船に到着する頃には阿呆提督はすでに内乱でお亡くなりになっていて、
さらには組織内のゴタゴタが落ち着かないままで、色々と二転三転して…。
そのあと提督の座に就いたという神威に送られたのであった。
年若く容姿端麗で、正直なんかタイプ、ていうか私あんまり年の近い人とは性別問わず一緒にいたことないんだよなあとか思ったわけで、正直に申告した。
「あの、私に突っ込んだらたぶん死にます」と。
神威は…そのころは「提督さま」と呼んでいたけれど…笑った。
俺を殺せるって?と。
軽やかに笑い飛ばして、私の脚を犬みたいに高々と上げさせて……。
それからだいたい、私の体感時間で二時間くらいずっと、指と舌を使って私の性器をいじり続けた。
絶頂なのか疲労なのか麻痺なのか何なのか、もうすっかりわからずに私が快楽に押されて泣き出すまでなぶられ続けた。
毒が露わになる部分をそれほどしゃぶり続けても彼はぴんぴんしていて、私と目が合うとへらっと笑いながら。
「ところで俺はいつ死ぬんだろう?」
なんて、口にしたのだ。
「ああ…だって、だって死ぬほど気持ちいいのぉっ…!せっくすがぁ…アソコに突っ込まれてずこずこされるのがっ、こんなにいいなんて知らなかったのぉ…っ!」
なかなか私の中に入ってきてくれない神威にせがむように、震え出して止まらない腰を突き出す。
「そうだなぁ…送り先が俺じゃなかったら一生知らなかったろうにね…よっと」
「ん、んぁあっ…あ、き、きたっ……あ、あああ…!」
神威に引っ張られて、ようやく灼けるように熱い猛りが私を貫く。
びちょびちょに濡れて、今も変わらず致死毒をまき散らし続ける私の秘処に、なんの躊躇いもなく。
「あああぁあ、あッ、あぁ…!も、もう神威がいないと生きてけないっ、神威の肉壷でいいから、ま、毎日これされないと生きてけないのぉっっ……!」
「うんうん。俺ものこと好きだから、安心して」
「う、うれしいっ…ん、んぅうっ…はぁあ……あ…」
「こんなに素直で可愛い便器はさすがに捨てちゃ可哀想だし、元々贈り物だしね。好意は受け取っとくものだよ」
「んふふっ…便器しあわせっ…神威のおトイレになれて幸せぇええっ……あ、あはぁあああっ、あ、ぁ、あ…!」
神威が、私の口の中に指を二本突っ込んでくる。
私がすぐさまそれをべろべろ舐めると、指が四本に増えた。
もう口の中も同時に犯されてるみたいになりながら、私はそれでも指をしゃぶる。
「んぢゅろっ、るろるろるろるろっ……んぶぅ、ふン、ふぅぅん…っ!」
「こーやって口とか中とか…入れるとさ」
「んひがぁあっ、あ、ら、りゃめえっ…あ、あああ、あはあ゛あ゛っ…ああああーッ…!」
「皮膚がぴりぴりってしびれる感じも、他の女じゃ味わえないしね」
「いや、それ毒が入って来てんだろが」
「結構病みつきだよ?阿伏兎も入れてみる?」
「……あー。用事に関しちゃ日を改めるわ…んっとにもーなあ…一生やってろっての」
乱暴に歩く音と、扉がシュンと開いて、それから閉じる音。
阿伏兎さんは私たちの方を一瞥して部屋を出ていった。
「んぅ…は、あ、か、神威…あ、阿伏兎さんも…って…」
「あはは、冗談だからそんな泣きそうな顔するなよ」
「う、うん……んッ、んぁあっ……あ、ああぁっ…!」
「……で?いつまでかわいこぶってるつもりなの」
そう言って、神威が私の、もう包皮がめくれて剥き出しになったクリトリスをつねり上げる。
ぐりっとひねった後に、爪を立ててぎりぎりと。
表面に傷を付けていくように、しこしこ引っ掻く。
「あ゛っはあ゛あ゛ーーーっっ!!あっ、おっ、おおぉおおっ……!」
「そうそう。いつもそーやって肉食獣みたいに吼えるくせに、なんで遠慮してたの?阿伏兎がいたから?」
「あおっ、おおおっ……だ、だってぇ、かっ、かかかっ、神威以外の前じゃ、ああ゛ーッ!」
「ん?恥ずかしいって?」
「あッ、は、はずかし、のもあるけど……あ、おおぉっ、ま、待ってぇ、く、くくクリがちぎれるぅううっっ!!」
「ちぎっちゃうよ〜、ほらほら」
「ああ゛あ゛いっいぐぅううっ!あ゛あ゛ーーーーッッッ!!」
「ありゃ…いっちゃった。漏らしちゃったね」
身体が一瞬自分の支配から離れて、ふわっと浮くような気がして…それで、余韻に浸りながら痙攣する。
緩みきった穴が、だらしなく小水を垂れ流しにしていることもわかるのに、それに反応するだけの気力がない。
「ん…、俺もなんだかもよおしてきちゃったんだけど」
「あ…ああっ…え、あ…わかった…ん、どっちで……受けたらいいの…?」
私だけスッキリというのもなんとも言えない。
神威がずるっと私の膣から肉茎を抜き取ったので、私はガクガクの腰をなんとか支えて立ち上がり、それからしゃがみこむ。
「あー……はい、いいお…らひへ」
口を大きく開く。
神威がまだ勃起したままの肉茎をなんとか押し下げて、私の口許に鈴口を向ける。
「んぶっ…あ、あぶぅ…あー……ッ」
ぴちゃぴちゃと、飛沫が顔に跳ねる。
迸りを口に受け止めて、なんとか燕下しながら恍惚にひたる。
「あぶっ…おぐっ…う……けぷっ…あ、ご、ごめんなさっ…けっぷ……う、え、えぐぅ…えぐい…」
「ありゃりゃ。ちょっと多かった?」
「うぐっ…おぶっ、う、ううん…大丈夫…やっぱり……もっとちゃんとした食事が…」
「あはは、は俺の健康について、俺よりよく知ってるよね、もう」
「う、ぅ…」
その台詞に照れるものがあって、うつむく。
飲み込んだ排泄物のえぐい後味も、頭を撫でられるとうっとりするものに変わっていく。
「ほら、さっきと同じ格好でおいで」
「う、うぅん……ん」
神威がまた椅子に腰掛けて、自分の膝をぱんぱん叩く。
私はぐしゃぐしゃになった頭でそれに従って、神威の膝に腰掛ける。
「はっ、あ゛、あ゛あ゛あ゛ーーーッッ!!んっ、は…こ、今度はぁ、あ、あっさりっ、ン……!」
「気持ちよさそうに震えちゃって…馬鹿っぽいなぁ」
「ば、ばかなのっ、私ばかなのぅ…か、神威が、バカにしてくれたのぉおっ……!」
「俺のせいなの?が元々淫乱だったんじゃないの?」
そう言いながら、片腕でやすやす私の身体を支えて、もう片方の腕を私の首に回してくる。
ちょっと苦しいくらいに押しつけられる腕と、私のほっぺたをくるくる撫でる指先が愛しい。
「わ、私ぃ、もう生理がくる頃にはっ、だ、誰もさわってすらくれなかった…もんっ、さ、触ったら死んじゃうしっ……!」
「まあ、これだけ色々染み込んでればね…さびしかった?」
その問いに、こくんこくんと何度もうなずく。
「さ、さびしかったですぅ、さびしかったのぉ…っ、あ、あんっ、あ、おはぁああっ…!」
「へえー…俺もね、半日以上ずっとしゃぶり続けてくれたり、吐くまで精子飲んでくれたり、それから…ほら、ココ」
「んひゃぁあっ?!ま、またそこっ…あ、あぁ…ッ!」
神威の指先が、私のどろどろになった性器を探って、
ピクンと勃ったクリトリスの下、充血したひだの奥に潜り込む。
それから、ついつい恥ずかしいお漏らしを垂れ流しにしてしまう小水の穴にたどり着く。
「ここに小指が入る女ってのは、初めてだなあ」
そう言った神威の爪の先が尿道に潜り込もうとしたので、私は気が触れたようにガクガクと腰を揺らす。
そうすると意図せずとも、膣穴にめり込んだ神威の熱をより強く感じることにもなって、半泣きになりながら私は悶える。
「あああっ…お、おしっこのあなっ、そこっ、されたら…ま、また漏らしちゃうっ、う、うううっ、ん、んはぁあっ……!」
「でも一種才能だって、なかなかいないよ?これができる女ってさ」
「あ、で、できないことなんてないのっ、か、神威が言うならぁ、神威のためならなんでもしちゃう、のっ、ほぁああぁあッ!」
神威の指が、ついぞ完全に尿道に埋まり込む。
ツーン、と、全身に突き抜けるような鋭く、むず痒いような痛みが走って…。
それからもぞもぞと、尿道の奥の奥あたりから、滲み出てくるように快楽が広がる。
目玉が裏返りそうなアブノーマルな快感に、喉が震えて獣のような喘ぎが漏れる。
「あがぁああっ、あ、ああいいっ、いいですぅっ、い、イクっ…またきちゃうっ、きもちいいのビクビクきちゃうううっ!」
「ん…いいよ、がイッた分だけ俺も中に出してあげるから……ほらっ」
「あああぁああぁあッ、あッ、あぉおぁああっ!お、おしっこあなっ!おしっこあなぐりぐりされながらっ、あ、い、いぐぅううっ…いぐううぅううっっ……!!」
ぐりっ、と、尿道に入り込んだ神威の指が、なんの優しさもなく中で関節を曲げる。
同時に生理現象で小水がぷちゅうっと噴き出して、私は吼えながら絶頂を迎える。
……と、同時に私の胎内にどくっと、神威の濃い子種汁が熱く注がれる。
「あ、あつっ、あったかいっ…は、ああっ……か、神威…んんっ……」
「なに?キスしたい?」
もうガクガク言う全身をなんとか気付けして、頷く。
「ああ…よだれまで垂らして…だらしないな」
「ん…ぅ、ごめんなさい…うふ…んん…!」
「ん……ん、ふん…むる…る…ぅ、ん……っと」
「はぁっ…あ、ああっ…神威のよだれおいしーです…ぅ…」
「のヨダレはピリピリするね…あはは」
「っこ、こんなの飲んでくれるの神威だけだもんっ…」
普通の人なら、たぶんもう何回も死んでいる。
私に女としての幸福をたたき込んでくれるのは、神威だけなのだ。
「か、可愛がってねっ…飽きるまででいいからっ…飽きたら殺しちゃっていいから…それまで死ぬほど可愛がってねっ……!」
「あっはは。うんうん、が俺の便器でいてくれる限り、ずっと可愛がってあげるよ」
言いながら、痙攣する身体に二度三度と精が放たれる。
ああもう聞いちゃいないな…なんて笑う神威の声がちょっと遠く聞こえて。
私は全身の穴という穴から死に至る毒の蜜を垂れ流しにしながら、ひたすらこの愉悦に浸るばかりなのだ。