「それにしても…本当に珍しいなあ。気まぐれ?」
「まあな」
時間まで余裕があるし、と入った茶屋と喫茶が合併して結局どっちつかずになったような店で、物憂くコーヒーゼリーの上のソフトクリームをつつきながら、俺はを見つめる。
新作のアニメ映画を観に行きたい、というの願いに付き合ってやる気になったのは、単純な気まぐれが本当にちびりとだけと、あとは邪な気持ちだった。
映画はとなりのペドロのロリコン監督が作ったのけもの姫とかいう歴史ファンタジーで、俺からすれば全然興味がないジャンル、
シートに座ってみてるうちに寝てしまう可能性98パーセントくらいのものだったし、
そもそも自分はあんまりと外出…というか、デートというものをしたくない。
顔見知りだらけのかぶき町内でひゅうひゅうと野次られるのも嫌だったし、それを楽しげにやりすごすもなんだかいまいち気に食わない。
家の中でどーでもいいことを話しながら時間を潰している方が有意義に思える。
…だというのに、映画デートという誘いに乗ったのは…。
「うーん、でも銀さんとこんな、デートでーす!っていうことができるのは、ほんと不思議」
そう言いながらグラスを口に運ぶの唇を、思わず凝視してしまう。
……まさかそのオレンジジュースのグラスに、媚薬だとか言われるものがこってり入ってるとは、は夢にも思わないだろう。
さっきがトイレに立った隙に、どばっと一瓶入れてやった。
それからマドラーでぐるぐるかき混ぜて、証拠隠滅。
ズボンの中に入っている空のビンをなんとなく握りしめながら、期待はまあ半々、くらいの気分でいた。
…褐色の、栄養ドリンクみたいな瓶に入ったこの薬を譲ってくれたのは、いろいろ突っ掛りはあれど自分を憎からず思っているんだろうなあ、と想像できる男だった。
小汚い居酒屋でどうでもいい野球中継を見るでもなく見ていたら、店に沖田が偶然やってきたのだ。
幼い顔をして、たぶんシモに関しては俺よりもずっと業が深そうなあいつはニヤニヤしつつ、「ダンナ、買ってくれますか」なんてヤスッチイドラマみたいなセリフを吐いて、これを差し出してきた。
媚薬、なんて聞いても眉唾か、あるいは天人が持ち込んだ違法な薬しか思い浮かばなかったが、
なにしろ酔っていた。それはどんなカワイコちゃんもパックリさせられるわけ?なんて食いついて、真顔で「いや、ちょっと趣旨が違うんでさァ」と返された。
なんというか、猛烈に興奮を煽るとか、飲ませた瞬間に大洪水になるとかいうことはなく、
時間をかけてじっくり、炙るようにゆるやかに効いてくる…どちらかと言うと、無理やり言うことを聞かせるなんて部類ではなく、
いやらしい気分をさらに盛り上げる、なんてことに使われる薬、とザックリ説明されて。
で、二瓶貰ったので、酔った勢いでその場で一瓶開けて飲み干した。
…店から出て、たぶん30分くらいしたころからだったと思う。
妙に、尿意のようなソワソワに突き動かされ、ズボンの中の一物が些細な刺激や衣擦れにも敏感に反応しだして、ああこりゃあ本物だな、なんて思いながら、
どうしようもなかったのでフラフラ歩いているうちに小便がしたくなって路地裏の垣根に向けてじゃーっと出したところその勢いで思わず誤射。
別に誰に迷惑をかけたというわけでもないのに奇妙な敗北感と背徳に苛まれながら、これはに使ってやってしかるべきだと勝手に心に決めた。
間違っても毒じゃないことは身を以て知ったし。
で、そんな折に映画いきたいよー、なんていう誘いが来たから、サクッと準備して今に至る。
腕時計を見たが、そろそろ出よう、と立ち上がる。
コーヒーゼリーを食べ終えていた俺は、なんとなく口に咥えていたスプーンをテーブルに置いてその後に続く。
…ここから映画館まで20分。で、映画は180分の長編。
……こいつがオボコい顔をして、実際は相当な好きモノだということを、俺は知っている。
さてさてどんな反応があるかね、なんて思いつつ、日差しのきついかぶき町の通りを二人で歩いた。
「えっと…Dの8…あ、ここだ…っと、あわっ」
「うおっ、危ね」
まだ上映前とは言え映画館の薄闇に足を取られたがつんのめったので、その腕を咄嗟に掴んで支える。
すんでのところでは座席の端に手をついて、ありがとう銀さん、なんて微笑んでいた。
おう、なんて言いながら隣の席に座った俺は、内心好奇心で爆発しそうだった。
……掴んだの腕は、奇妙に熱っぽかった。
映画は実際、退屈に進んでいく。
綺麗なアニメ。ドロドロした化物。ちょっとぼーっとしているとキャラが何を言ったのかわからなくなって、
もう途中から話の流れが全然わからなくなり、そうすると登場人物の飛び交う台詞は奇妙なリズムを持った子守唄となって俺を心地よい居眠りにいざなう。
が、もそうかと言われれば違うらしい。
もともと観たい、と言っていた映画だし。
奇妙にぴしりと姿勢を正して、歯を食いしばりながらスクリーンに見入っている。
「……」
その様子にぴんときて、ふと、本当に何気ない動作で、の肩に腕を回した。
「ひゃああっ!!」
「!!」
途端には椅子からびくっと跳ね上がり、こっちが驚くような声を上げた。
…が、ちょうど画面で「どかーん」と爆発が起こったところで、悲鳴は掻き消えた。
「な…ぎ、な…あ…」
「……大丈夫か?」
「えっ…だ、大丈夫だよ…?な、なんでもないよ」
そう言って、また食い入るようにスクリーンに向き直る。
…それはまるで、そうしていないといけない、という強迫的な行動に見えた。
「……くっ」
口許がにやけてきて、ついついこぼれた笑いをかみ殺しながら、回した手をちょいっとひねって、うなじのあたりを指でなぞってやった。
「は、ひっ…ぎ、銀、さん…?!」
「……」
俺は白々しくスクリーンに向き直って、の声を無視する。
そうするともしつこく聞けないようで、またスクリーンに視線を移す。
…ので。
「あっ、はぁぁ…んッ!」
腕をさらに伸ばして、鎖骨のくぼみのあたりをこちょがしてやった。
そっちを向かずに、スクリーンを見たまま。
「ぎ、銀さん…やめて…」
「…何を?」
「だ、だから…は、あぁあ…っ…ん…!」
ふざけ半分に着物の襟ぐりに手を突っ込んでやると、は過剰なくらいに身をよじった。
…すっかり出来上がっている。
「お前、声でけーよ」
「そ、それは…銀さんが…せ、セクハラ…するから…」
「あ?これセクハラか?」
「あッ、ぐ…〜〜〜〜〜っっ!!」
胸元の手にばかり気を取られていたにもう片方の手を伸ばして、下腹部をぐりっと拳で押した。
は咄嗟に口を閉じて声を封じたが、スクリーンが明るいシーンを映し出したときに見えた目元は不自然なほどにうるんでいて、
それ以上咎めてもこない。
「セクハラっつーのは、こーいうのじゃないですかね?」
「あ?!い、いやっ…や、やめ…て…そっ…はぁああぁ?!う、うそ…」
「だから、声でけーよ」
着物の裾を無理やり引っ張って着崩してやると、露出した生白い太ももは汗ばんでいた。
「ん〜…」
それを確かめるように、つーっと指を滑らせてやると、は泣きそうな顔になって歯を食いしばる。
「、なに一人で出来上がってんだよ」
「で、できあがるって…」
「ここ、外ですよ。映画館ですよ。チャンが観たいっつったからわざわざ観に来た映画の最中ですよ。お前もう、映画見てねーだろ」
「み、て、る…もん…」
「はぁーーん…じゃ、絶対スクリーンから目ぇ離すなよ」
一瞬はきっとこっちを向いて、それから気丈にこくん、と一度うなずいて、本当にスクリーンに向き直った。
…さてさてさて。
湧き上がってくる嗜虐心を抑えながら、にぐいと身体を寄せた。
座席が隔てているとはいえ、ひじ掛けによっかかって身を乗り出せば、小柄なを包めるくらいにはなる。
「、おっぱい見せて」
「おっ?!」
「おっと。こっち向くなよ?お前今日ブラしてる?」
「…し、して…る、あたりまえ…で、しょ…」
「ホックは後ろ?」
「……ま、前…」
「なんだよ。誂え向きだな。こーおやって手ぇ突っ込めば、すぐおっぱい出せるじゃん」
「お、おっぱ…なんて…い、いわ、ないで…」
ガクガクと、の太ももが小刻みに震える。
言葉でからかってやっているだけなのに、すっかりはいやらしい気分に浸っている。
浅い吐息を早いペースで繰り返し、薄く舌を突き出してさえいる。
「お前、なにエロい気分になってんの」
「ぎ、銀さんが変なこと言うからでしょ…?!」
「ふーん。おっぱい見せて〜って言うのがそんなにエロいんだ」
「そ……そう、よ、映画…映画館でこんなの…へ、へんたい…」
「あん?映画館でおっぱい出したがってる露出狂に言われたかねえよ」
そう言って、太ももをつねってやった。
肌は柔らかく、そしてじったりと汗ばんで吸い付く。
…この肌がなかなかたまらないものがあんだよなあ、なんて思いながら、内腿をムニムニ揉んでやった。
「や、やめてっ…そ、れに…わ、私出したくなんて…ない…そんな…変態じゃない…」
「でも出したいだろ」
「ち、ちがうってば…!」
「暑くね?お前なんか汗ばんでるし。ちょっと肌蹴さしてぷちって金具外すだけじゃん。銀さんにおっぱい見られたいんでしょ?」
「たくない…っ」
「嘘つけ」
「んはぁっ?!」
スクリーンでは主人公らしき男が森の中を疾走している。
甲高いBGMによって、声はそんなに目立たない。
太ももの間、なんの飾りッ気もないところがまたこいつらしい、なんて思う白いパンツに手を入れてやった。
「や、いや、やめ、やめて、ぎ、銀さん、へ、変…!」
「おっぱい見せてくれたらやめてやる」
「で、できるわけないでしょ…こんなところで…!」
「あ、じゃあこっちを続けてほしいですか」
…下着の中は、ドロドロになっていた。
ここが静かな場所だったら、ぬかるみみたいな音がぐしょぐしょ漏れて止まらないだろう。
指を突っ込むでもなく、突起を弄ってやるでもなく、手のひらでまんこ全体を包んでぎゅ〜っと圧迫する。
「んやああああっ…や、やああ…」
「おいおいそんな腰くねらせんなよ…確実に変な女だよ、お前」
「っへ、へんなのは…銀さんでしょ…っ」
「ふーん。じゃあ、なんでお前何もしてないのにこんなぐしょぐしょなの」
「そ、それ…は…」
どうにも言い訳が付かないらしい。当たり前だ。原因は俺にあるんだから。
「ハメたい、なあ」
「え…?!」
「のまんこに俺の突っ込んでパコパコしたい」
「…っ、な、なに、言って、る、の…!」
「おまんこしようって、、なあなあ」
「や、やめて…」
「俺もうガマンできなーい。ちゃんがハメさしてくんないなら自分でするぅ」
「え…ちょっ、え、えええ?!」
俺がずっ、と、ズボンのチャックを下して、いい具合に硬くなってきた肉茎を取り出すと、素っ頓狂な声が上がる。
「な、なにしてんの…?!ばかじゃないの?!銀さん…し、しまって、早くしまって!」
「嘘つけ。今一瞬お前、目がキラキラしたぞ」
言って、軽く、自分の手指で竿をしごくと、あわててはそれを自分の両手で抑え込んできた。
「だ、だめ、だめだめ…早くしまって!見られちゃう!」
「みしてやりゃあいいじゃん」
「よく、ない…っ、ああ…!」
ちょっと腰に力を入れて肉茎をびくんと動かすと、手のひらの中の感覚にうっとりとした声が漏れる。
…そんな様子を見ていると、もう俺自身も大分余裕がなくなってきているなあ、なんて思う。
も同じだろう。
もともと媚薬のせいで脳みそは沸騰してるだろうし、このシチュエーションに興奮もしてるだろうし。
「アレ?他の人に銀さんの見られるのは嫌?これはあたしんだァア!って?」
「ちっ、ちがう…ち、がう…」
「なあ…抜け出して、トイレかどっかでやらない?」
「えっ……」
「お、いい顔。お前もハメたいだろ?」
「…だ、だって…えっと…ああ…そ、それは…」
「おい、そこのカップル…さっきからボソボソ…うるせえよ」
冗談ではなく、心臓が飛び跳ねた。
浮ついたエロ気分に浸っていた頭がたたき起こされ、後ろから聞こえてきた覚えのある声に反応する。
「おめーらっ…ぐ、す…さ、さっきから…ボソボソボソボソ…グズッ…ぜんぜん…しゅ、集中できねーじゃねーか…」
「……何涙そうそうになってんの、大串君」
「……お…ひ、ひじかたっ、さ…ん?!」
目元を押さえて、涙と鼻水をずるずるしながら、瞳孔開きがちなのが暗闇でもわかる目で、大串君が俺のことをにらむ。
同時に触れていたが大げさに…震え上るというよりは縮み上がったので、そっちにちょっと好奇心を持って行かれながらも…軽口をたたく。
「ペドロの名監督の新作っ…観にこないやつがあるか…っ…それをてめえらうるせえんだよ…ずっ…少し黙ってろ」
「ああん?」
「ぎ、銀さん、やめて…え、映画は…静かに…観ようよ…」
俺の着物の裾をぐっと引っ張ってくるは、懇願するような顔でこっちを見ている。
俺はこれ見よがしに舌打ちしてから、くるりとスクリーンに向き直って、映画を静かに鑑賞する…ふりをする。
「………っっ!!」
大串君は俺たちの二段後ろの席に座っている。
声や大きな動作はわかっても、膝元の小さな動きはわからないだろう。
そしてこんな状態で劇場を抜け出せば、「ひじかたさんに感づかれちゃう…」とかいう、の羞恥心もビンビンに伝わってくる。
……なのでまあ、退屈げに肘をつきながら、何気ない動きでもう片方の手をの股間に埋めて、パンツの上からびしょ濡れのすじを何度も何度もなぞってやる。
「っ…は……っ……」
はひたすら我慢の子だ。やめろとも言ってこないし手をどけもしない。
目はもうスクリーンを見ているのに見ておらず、ぽっかり開けた唇からねっとりと粘度の高い唾液をこぼしそうになっている。
「……」
もうろくに思考もできていないだろう。
大串君にバレたくないという一心でかろうじて自分を繋ぎとめているだけだ。
…だから一度だけ、耳元で本当に小さな声で囁いた。
「…お前、すっげーエロい顔…映画終わるまでずっと弄ってるからな?」
「え…あ…え……」
「勝手にイクなよ?イッたら今日はそこでおしまい」
「………っ!!」
が、唇をかみしめるのがわかった。
そんな楽しい顔をされてどうもしないわけもなく、ぐりぐりっと、割れ目に指を強く押し付けて擦る。
ぬりゅぬりゅと、パンツが粘液を吸って肌に張り付いてるものだから、指がスムーズに動く。
「〜〜っ…っ、くっ、……ぅ……」
ガリガリと、爪でクリトリスを引っ掻く。
下着越しのそれは、痛みにはならない。
は快楽に身を引き攣らせそうになりながらも、必死で、とにかくこらえている。
「………」
相当な胆力だなー、なんて思わず感心してしまう。
尊敬を口にする代わりに、クリトリスをパンツの上から皮ごとつねる。
「あっ!……っ、っ……!」
…あと何十分だっけ。
映画の内容はサッパリ頭に入っていないので、物語から時間を推測することは不可能だ。
いい加減咄嗟にしまった俺の将軍様も荒ぶっておられるんだけどなあ、とか思いつつ、ぼんやりスクリーンを眺めつづけた。
…片手でのまんこに、思いっきりイタズラしながら。
スタッフロールが終わる。
ぱっ、と、映画館が明るくなる。
「ぎ…銀さん、私…」
「おうおう、大の大人がガキ向けアニメでえらく感動してたな」
「ちょ、ちょ…っと…!」
すがるような視線を向けてきたを、内心にやつきながら無視して、席から立たずにまだグズグズやっている鬼の副長様に声をかけた。
俺の声に反応して、ピクリと顔をあげたそいつは…ようやく席から立って、俺のほうへ歩いてくる。
「テメーらこそ公共の場所で恥ずかしくねえのか?しょっ引いてやろうか?」
「………!」
がくっ、と、俺の手を掴んだが震えた。
行為が露見していたのかと恐怖している。
「なんですかヤキモチですかあ?まあそらそうだよなあ、マヨネーズ大好きの味覚障害者と付き合う女なんていねえよな」
「ああ?!舐めてんのか?!」
ずかずかと歩いてきた大串君が、席を立った俺に掴みかかる。
…と。
「やめてくださいっ!怒りますよっ!」
「…は?」
「ひ、土方さんっ、私たち忙しいんですっ!もう…とにかく…えっと、すごく忙しいのっ!くだらないことで言い合いしないで!もうっ…ほ、ほんとに…怒りますからね!」
「……」
「…お、おい…怒りてぇのは…てか、そっちが突っかかって…」
「しつこいですよっ!!銀さん早くッ!早く出るよっ!」
「…………」
い、いかん。笑いが止まらん。
ぶっ、と、手を引かれて歩きながら噴き出す俺を、が睨む。
「ぎ、銀さんの…バカ…お、おおおこるんだからねっ…わ、わたし…っ」
「お前、ちょっと…息、荒すぎ」
そしてつないだ手も、幼児みたいに熱い。
「ちょ…どこ行くんだって…」
はー、はー、なんて、病人みたいな息を吐きながら、は俺の手を掴んで早足で劇場から出た通路を進む。
「…おま、ここ女子っ…」
「いいからっ…!」
「うお…っ」
火事場のくそ力みたいなもんなのか、普段からは想像もつかない獰猛さで、は俺を車椅子用個室に押し込んだ。
そのままガチャンと鍵を閉めると、ようやくこっちをじっと見て…。
「…ぎ、銀さん」
……「いじめてちゃん」オーラ全開の潤んだジト目で俺をにらむものだから、たまらなくなる。
「し、してっ」
「…あ?」
「は…早く、してっ!」
「なにを」
「わ、わかってる…でしょ!」
「だから何が?」
「……っ!」
ニヤニヤが止まらない。止める気もないのだが。
が指を擦り合わせる。落ち着かなさげにもじもじして、自分の下っ腹あたりをぐっと押さえた。
「い…いやらしいこと……してぇ……」
口角が吊り上る。
潤んだ瞳は俺の理性をとろかすものとして十分だったが、いやまだ、と少し心の中で踏みとどまる。
「いやらしいことって、なに?」
「あ、あああ…ぎ、銀さんって人は…あああ…!!」
今度はぐしゃっと自分の髪の毛を掻いたと思うと、ぶんぶんと頭を振る。
相当ぐらぐら煮えてるな、こりゃ。
「え、エッチな、こと…!さっき映画見てるときに…した、みたいな…」
「うなじ撫でたり、鎖骨くすぐったり?」
「ああん…違う…!!」
トントンと、もどかしげにの草履を履いた足が厠のタイルをたたく。
「…これだろ?」
言いながら、おもむろにズボンのチャックを下げた。
「あ…ああ…う…ぅ…」
が内股を擦り合わせる。
紅潮しきった顔で、俺の股間と顔を交互に見てソワソワしている。
「んーでもなー、俺がパコパコしたいって言ったとき、お前無視したし」
「そ、それは、土方さんが…」
「あれっ、人のせいにするんですかこの子。いやだー、銀さんすっごく傷ついたのにぃ」
言いながら、結構な硬さになった肉茎を、なんとかズボンの中に収めようとすると、慌ててが口を開いた。
「ごっ、ごめん、ごめんごめんっ、私、私本当はさっきからずっと…ずっと…え、ええっと…ぉ!」
…あと一押し。
「俺結構な鈍感さんだから、きちんとはっきり言ってもらえないとわかんないかも」
薬盛ったことも、映画の席でひたすらいじりまくったこともとりあえず棚上げ。
はぱくぱくっと唇を空振りさせてから、それからふうぅと深いためいきを吐いて…。
「…お、おまんこっ…おまんこしてえ…!銀さんの大きいの、私のあそこに突っ込んでずこずこしてほしいのっ…!」
「…大きいの?あそこ?」
「おっ、おチンポっ!銀さんのかちかちちんぽを私のぐしょぐしょオマンコにっ、ずぶずぶずぶってぇええっ…あっ、あ、あぁあぁああんっ!!」
言いながらストリッパーみたいに着物の袂を肌蹴てパンツをちらちら見せてくるものだから、とりあえず詰め寄ってまんこを平手でぶった。
「あっ、あ、ああああんっ!」
ぱっちんぱっちんと連続で叩いて、パンツを引っ張って濡れたまんこを引き攣らせてやると、はその場に崩れ落ちそうになる。
「よっ…と」
それを支えて、耳に思いっきり息を吹きかける。
「いつからしたかった?」
「あっ…ああっ…え、えいが、みてる、ときから…」
「ずっと発情してたのかよ」
「し、してた…お、おまんこにぃ…銀さんが出たり入ったりっ…いやらしいことするところばっかり想像してたの…!」
「映画は?」
「ど、どうでもよかったぁ…ご、ごめんなさい、どうでもよくなってたのぉ…!なんでかわからないけどもう今日は銀さんとおまんこしまくることしか思い浮かばないのっ」
「んで、持て余してたと」
「そ、そう、だ、だから早くっ、早くっ、い、いきなりでいいから突っ込んでっ!いれてっ、銀さんのチンチン入れて…ぇ…」
…やや恥じらいに欠けるかもしれない。
まあ、薬を使った以上はある程度犠牲にしても仕方ない。
それよりも今は、とにかく発情しきったを、楽しく頂く方法を考えるべきだ。
「うーん…あ」
「な、なに…?」
「入れてほしい?ココによ」
「ああ…!ぅ、うん…うんうんっ…!」
つっ、と、引っ張り上げたパンツの上から透ける粘膜をつついて問うと、間を空けずに答えが返ってくる。
「そのためならなんでもしちゃう?」
「な、なんでも…?」
「どうなんだ、おら」
「あぐっ…す、する!なんでも、なんでもしちゃうからっ、だ、だからお願い…わ、私、おかしくなっちゃう…!」
内腿をぶるぶる震わせるの様子はとても演技とは思えない。
もう本気で、目先の快楽のことしか考えられないのだ。
「…よしよし、ちゃんとハメてやるからそんな泣くな」
言いながら頭を撫でてやった。
するすると髪の毛が指を通っていくたびにぽわーんとした表情で恍惚に浸るのを、は隠しもしない。
撫でていると気持ちいい髪の毛は、しばらく撫でまわして味わっていたい気分にもなったが、
今はそれよりも下から突き上げてくる欲求のほうが高い。
「これでいっか…よっと、ホラ」
「え、ええっ…そ、それ…」
便器は洋式な上に、便座にフタまでついている。
フタを下して便座をただの椅子にしてしまうと、俺はそこに腰かけた。
そこでもうパンパンになった肉茎を引き出して見せつけるようにくいくい動かしてやると、はごくっとつばを飲み込んだ。
…可愛いな。
飛んだ好きモノで淫乱なくせに、あちこちに少女っぽい言い訳というか、恥じらいがチラつく。
そのアンバランスさがなんともちぐはぐでエロかったりする。
「ほら、乗っかれ」
「…っ…ううっ…サド悪魔っ…!」
「あ?いらねーのか、これ」
「えっい、いやっ、いるっ…!」
パタパタとかぶりを振って、が俺の肩を掴む。
で。
「あっ…は、ああ…あ゛ああああ゛…!」
「っお、おま、声でかっ…」
相当むらむらしてるだろうなあというのは考えるまでもなく見てわかったが、
先端がこよりの中に進入していくと、これかぶき町の深夜にこんな声聞こえてきたら岡引がすっ飛んでくるよと言いたくなるような響きを伴った大きな、もう喘いでいるというよりは吼えているような声が出た。
あわてての口元を手でパンッと押さえる。
「んっ…ぎ、んひゃん…わ、わらひ…おおっ…」
「ちょ、少し静かにしな?な?ちょっと声でかすぎ」
「お、おおおっ…」
ぐーっと口に当てた手に力を込めると、それこそ叫び声こそ防がれたが、の下腹はぶるぶるっと震えて、恍惚の表情が浮かんだ。
…予想以上だ。
というか、予想を上回りすぎてちょっと困る。
「っぶは…あ、あ…ああっ…イイよう…いっちゃった…あはっ…」
「あはっ」と一緒に、口元からよだれを垂らしながら淫蕩な笑みを俺に見せる。
その笑いは普段の清楚な雰囲気のとのギャップを想像すれば、それだけで3回は射精できるかなぁというエローいものであったが、ちょっとこれは頭がとろけすぎだ。
「い…イクの…ずっと…映画の最中ずっといけなかったから…あぁ…き、きもちい…すごくいい…」
「いや、あの、おい」
「ぎんさん、わっ、わたし…今の私すっごくエロいよね…な、なんかもうおまんこのことしか頭に浮かばないのっ…中に入ってる銀さんのアツアツチンポのことしか考えられない…」
「あ、あつあつチンポぉお?!」
「い、いやぁ…そんなドン引きしないでぇ…私のエロスイッチ押したのは銀さんっ…悪いのぜんぶ銀さん…」
「あ、いや、すんませんさすがに…ってちょっ、お…!」
性欲が増すどころか人格が崩壊してる。
それにもう染み付いてるツッコミ魂が炸裂しそうになるが、
が俺のひざの上でカクカクと動きだした。
「おっ…お、おい…おま、どこで覚えた…こんなん…ちょ、お前…」
「あ、あああっ…わ、わかんないっ…勝手に動くぅ…勝手に腰がカクカクしちゃう…!」
俺の肩に置いた手にぐっと力をこめ、まるで体を弾ませるようにピストン運動を行う。
前に騎乗位やらせたときは、深く入りすぎて動けないー、なんて言ってたのに。
…びちょびちょに濡れた穴が、俺を絞り取ろうとするみたいにぎゅうぎゅうしまる。
「お、ま、ちょ、まて、待て、で、でる、出る」
「で、でちゃうのっ?!はっ、こ、こんなふうにっ、腰っ、ガクガクさせるのがいいんだねっ…あ、だ、出してっ…」
「いやいやいやいや」
挿入してから、体感時間3分以内。
こんな短時間で発射するのはなんというかプライドに抵触するというか、誰に張るでもない見栄を出してしまうというか。
「だ、だって私もうイキっぱなし…っ…私だけイキまくってたら銀さんにもうしわけないのぉ…!」
「いやっ、ちゃんちょっと、お前…」
いやらしい。
というよりも、ストレートにエロい。
「く…お、ちょっ…」
万力こめてこよりの尻を両手でつかみ、そのまま持ち上げる。
「あ、ああああ…ず、ずるーって…ああ゛ッ…」
屹立しすぎた俺は、ぴょんっと弾むみたいにの膣壁から抜ける。
「や、やあ…なんでぇ…!」
「まー待てって…ほら」
どれだけ濡れてたんだ。
引き抜いた猛りがべとべとのヌルヌルで、外気に晒されて急激に冷える。
ちょっと身震いしたが、こよりが後ろ手で俺をひっつかもうとしているのを察知して、阻止するために指をぐりっと、もう突っかかりもなにもないエロ穴に差し込んでやった。
「あ、あううっ…ゆ、ゆびっ…あ、ああ…ぅ」
そのまま、指の腹で天井を探るみたいに擦る。
「おっ…おっあああっ!」
「おああっておまっ…静かに…」
とりあえず手近にあるもの、と焦って、が片足にひっかけていたパンツを引き抜いて、ヨダレを恥ずかしがりもしない口につっこんだ。
「むぐぉ…お、ああ…うぐぅっ…」
そういうことをしながら、中に入れた指を抜くこともしないんだけど。
奥の壁を引っかくようにコリコリ弄くると、は目を見開きながらのけぞった。
「お、おご…んぐぅうううっ…!」
そのしなる体を落とさないように支えながら、耳元に口を寄せる。
「…おい、」
「うぁ…あい…?」
「おま、こっちの穴とかどーなの」
「んぐぅっ…?!」
愛液でぬめる指を膣から抜いて、後ろの方の穴にぐりっと押し付けると、驚愕の声が上がる。
…一回、試そうとしたことがある。
そんなに好きだとかマニアとかいうわけでもないんだけども、こっちをいじるとが死ぬほど恥ずかしがって面白いから、普段から触ったり舐めたりはしてたんだけども。
実際こんな穴に入るもんかねえ、と好奇心半分で入れようとしたら思いっきり蹴られた。
あのときだけは羞恥心交じりでもなんでもなくはその行為を本気で嫌がっていた。
が…今ならどーだろうか。
「んぐっ…んぐっ、んっ、んひっ…!」
ぐりぐり。
人差し指の先がもう、簡単に入ってしまう。
指にたっぷりついた愛液のおかげもあったが、なんというか…今現在は、すごくゆるくなってる様子。
「んぐ、ぅううっ、うぐっ…お、おお…んぅう……」
「けつの穴って中、熱いんだな…」
「ん、ごおおっ…ひはひはっ!」
「いやいや」と言いたかったんだろう。パンツをぢゅーぢゅー咥えながらはかぶりを振った。
「何がイヤ?」
「ふご…っ…ご、お、ぉお…ぶはっ」
そこでもう片方の手で、パンツを口から抜いてやる。
口の締まりも相当緩んでるようで、唾液を吸った布地はやたら重い。
「おっ…おしりは…恥ずかしい穴だから…いや…」
「ケツの穴ほじられるのがそんなにイヤ?」
…自分の口角が吊り上るのを感じる。
主導権が自分に移って来たとわかると、現金だと自分で笑えることだが嗜虐心が蠢く。
「けっ、ケツのあななんて恥ずかしい言い方しないでえっ!」
「あ、じゃあクソ穴とか」
「いやっちょっや、やだやだ最悪だめだめええっ!そんな汚い言い方しないでえっ!汚いところがもっと汚く感じちゃう…っ」
「あれもイヤこれもイヤって。じゃあどう呼べば満足すんの、今俺がほじくり回してるお前の穴」
「…う、あ……ああ…お、おしりの穴でいいでしょっ…!」
「つまりケツの穴じゃん」
「ちがっ…んはっ、あ、あくぅううっ!」
第一関節まで指を入れてぐりぐり。
は俺の身体にしがみついてぷるぷる震えた。
「あー、じゃあケツ穴呼ばわりされんのと、いまもうここでおしまいにすんのどっちがイヤ?」
「え?!」
ぎゅぎゅうっと、指が締め付けられた。
予想もしてなかったことを言われた、というふうに。
「あ、そ、それ、は…や、やだ、終わるの、いやだ…っ」
「…んじゃあ、銀さんがお前のケツの穴、こーやっていじりまくんのはいいんだ」
「っ……い、いい…いいから…っ…おっ、おしりは…ほ、ほじっていいからっ…」
「だからケツの穴だっつってんじゃん」
「っ、け、けつのあなっ…わ、私のけつのあなはほじっていいからぁ…だ、だからやめないでっ、き、気持ちいいこといっぱいしてぇっ…!」
「ほぉほぉ」
指を、熱くて…相当ユルくなってるとはいえ、もともとの締め付けがかなりキツイわけだからきちきちのけつ穴に根元までつき込んでやると、かはっ、と、
は声にならない声を発して、喉が詰まったように震える。
「つーまーりー、お前は銀サンと気持ちのいいオマンコをするためなら、ケツ穴ほじられちゃうくらい全然オッケーなわけだ?」
「あっ…あ、あ…わ、わたし…ああ…だ、だって…そ、それは…ぅ」
「ほらっ、言えっての。はおまんこの誘惑に逆らえないド変態ですって、言ってみな」
「っ…う、っ…わ、わたし…は…」
「うんうん」
「おっ…オマンコぉおおっ!銀さんにずこずこおまんこ犯されるゆーわくに勝てたことがないっ…し、真性のぉ、ぎ、銀さんちんぽ依存症ですぅ…!」
「おいおい」
「あっ…ああ、あ、な、なんかっ!い、言ったら気持ちよくなってきたぁああ…!そっ、そう、これからずこずこされるとこ想像したらあっ!おっ、お尻も性感帯になっちゃうのぉ…!」
「ちょっ、一人で変な世界に飛ぶんじゃねえよ!」
ビシッと突っ込みを入れながら、腸壁を指先でぬるぬる撫でまわすみたいに指を回転させる。
「あっ、あ…あーっ…お、おしりっ…い、いままで…き、きたない穴だと思ってたのに…なんかぁあ…っ!」
「お前、これ…いいの?」
「んっ…く、あ…あっ!」
腸壁をぐにーっと押すように指を曲げると、びくびくっと細かい痙攣みたいに膝の上の身体が跳ねる。
「う…あ、な、なんかぁ…い、いい…おしりずぼずぼ…いい…みたいっ…ああ…わ、私、ほんと、メスブタみたい…」
メスブタて、なあ。
しかし、露悪的な性癖ではなく、お互いの秘密を共有するのが楽しいマゾなら、大いにアリな気がする。
「ぎ、銀さんはめすぶたきらいっ…?ほ、ほんとは猿飛さんのこと笑えないくらいエッチでマゾで変態な私なんて、きらい…?!」
「バカ」
「あ、あぐっ!」
震えっぱなしのの尻を、平手で叩く。
「お前、銀さん以外の人にこういうことさせようと思う?」
「おっ、思うわけない…!」
「なーらそれでいんだよ…銀さんだけが知ってる、むっつりスケベのでいいの」
「う、あ…うれしっ…うれしくて…きゅんきゅんしちゃう…っ!ぎ、銀さんは…?!銀さんは他の女の人に、こんなことしたことっ…ある…?!」
「ねーよ」
「ほっ、んと…?!ああ…?!あ、あっ!あんっ、ん、んはぁあっ!」
媚薬盛ったり外で嬲ったりケツ穴ほじったり。
なんというか、もうある意味お互いの尻の穴まで見せ合うような仲にまでなって、
それでいてあーかわいいんだよちくしょう、なんて思う相手にだからこそしたいことだ。
そういう仲になるということは多大なめんどくささも伴うから避けてたような節があったりなかったりだったけども、
なっちゃったもんは、しょーがない。
しょーがないというか、可愛い俺の女と秘密をいっぱい共有できて幸せです。
とかいうノロケ思考はともかく。
「あっ、あうっ、あ…あ、お、おしり…も、いい、けどお…お、オマンコ…オマンコがあ…!」
直接な快楽とは違う部位をしばらく弄えて、も飛ばし過ぎるような興奮は醒めたらしい。
俺も「出る出る!行きます!」という第一波が引いて、ちょっとおとなしくなり気味。
…こういう場合、第二波までには時間がかかるもんだけど、そのぶん出る瞬間のたまらなさとへの愛しさはヒトシオだ。
「ほらっ…!」
「あっ…あ゛ーーっ!」
の尻を持ち上げて、ぐじゅっと、熟れ過ぎて木から落ちたアケビみたくなったのまんこに、先から芯まで一気に貫き通す。
「あーッ…かっ、あ、あぁああっ…ふ、ぅ、あ…あああっ、う、うれしっ…きた…」
「そうそう、お前の好きな銀さんのんまい棒」
「う、うーっ…んまい棒って…げ、下品っ…!」
「あん?下品な俺は嫌いですかねえ?やらしー言葉でいじめられんのきらい?」
「……っ」
ぶるぶるっと、また支える下っ腹が震えだす。
「…きらい、じゃない…どきどきする…」
嬉しい言葉が聞けたので、しっかり身体を支えて、の赤くなりきった顔に思いっきり噛みつく。
正確には、唇に。
「はっ…ああ…ん、んっ…んー…んむるっ…るろっ…」
「お前べろちゅー好きだねェ」
「…っあ…すきっ…銀さんのべろ、やわっこくてきもちいいし…ん、ヨダレも好き…」
「ほれほれ、べろべろっと…」
「あ、やん…っ…あえっ…」
舌を出して、そこから自分の口腔に溜まった唾液を垂らしてやると、すぐさまは吸い付いた。
俺の舌に軽く歯を立てて、きゅうきゅうと甘い痛みを伴わせながら唾液を啜る。
「んぢゅるっ…るるっ…んっ」
ゴックン、と、喉を鳴らしてそれをが飲み込んだのを確認しながら、すっと耳元に唇を寄せる。
「お前、さっきスゴイ腰使いしてたじゃん?」
「はあっ…あ、あれ、は…」
「さっきみたいにまた俺の上でさ、カクカクやらしく動いてみ?銀さんアレまた見たーい」
「あ…う、あ…かくかくって…そ、そんなに…変に動いてないもん…!」
「なに言ってんの。お前どこの個室サウナのねーちゃん?ってくらいエロい腰振りだったって」
「いや…ぁ、えろいこしふりって…そ、ん…なのぉ…」
「見せてもらえるまで銀さん動かない」
「ぅぁああっ…い、いじわるっ…あ、く…こ…ぉ…」
ほんっとにバカだなあ。
そんでもって可愛いなあ。
かるーく乗せられちゃって、簡単に舞い上がっちゃって。
そんな不出来なものをかわいがるような気持ちになりながら、俺の肩にまた手を置いてきたを、じーっくり眺める。
それはもうやらしい顔つきで。遠慮なんてしない。
「そ、そんなエロエロしいジト目でこっちみないっ…でっ…ん…!」
「そんなエロエロしい顔で見られてここがキューってなるのほうが大分どうよってカンジ」
「んひぁ?!あ、つ、つねんないでっ…!」
クリトリスを包皮の上から、すりつぶすみたいに親指と人差し指でつまむ。
「あ゛っ、あ゛はぁあーーっ!」
「っちょ、お…っ」
その拍子にの腰ががくんと、完全に俺の膝の上に落ち切る。
あ、奥ももうだいぶ解れてやわっこくなってる、とか俺が感じられるんだから、奥が弱いといつも言うは相当じんじんしてるだろう。
「あ、は…あ、おくぅ…おく…ぐりぐり…ぁあ、あ…」
「うらっ、動け」
「あ、あああ゛ぅっ!」
またクリトリスをひねる。
びくっと、そういう風に仕込まれてるみたいにが奇妙に姿勢を正して、腕を支えにして俺から上半身を離す。ぎしっと。
「んっく…ぅ、あ、ああ…!」
「お…っ?!」
んで、それから俺に近づきなおす動作で、中の壁の前の方で、俺をおもいっきりしごくような動きをする。
「あぐっ…あ、これ…あ、ああ、あ…お、なか…やぶけそっ…あ、は、あ、あああ…!」
「うおっ…やっぱ腰、すげーじゃん…誰に習ったっ…」
「な、ならってないよぉ…!な、なんかっ、ぎ、銀さんの部屋の中にあったビデオで…」
「ちょ、おいおい!」
「けっ、結野アナのそっくりさんがとかゆービデオで、こんな動きしてたっ…あ、ああ、あはっ、あ、かっ…!」
「お、お前アレか?思いっきり箪笥の中に隠してた「結野クレステルのお天気チンポ占い」か?!」
「そ、そんな名前だったっけ…?!あ、あ、と、とにかく…はぁ…あ、あ、ど、どう…?!」
「どうって…う…あ、わ、悪かねえけど…」
ビデオ見つかってた方が衝撃だわ。とは言わないけど。
ゴシゴシ擦り上げるように膣壁で包まれるのは、悪くない。
ただどうしても動きが単調になりがちなのと、がぜえぜえ言っているのを見ると舌なめずりをしたくなるというか。
「ぎ、んさっ…よくなって…んっ、あああっ?!」
ずんっと、下から突き上げてやった。
「はかひっ…ひ、あ…お、おっきい…銀さん、きたああ…」
「遠慮しねーかんな…おもっきしいくかんな…っ」
「う、うんうん…っ!わ、私とは比べ物にならないエッチな腰振りっ…銀さんのすっごいふりふりで私のことっ…んはぁあああっ!」
「だからおめーはスイッチ入るとエロいこと言いすぎだっ…!」
柔らかい尻をグニグニ揉みながら、本当に遠慮なしに揺さぶる。
はっ、はっ、と、息切れ交じりの色っぽい喘ぎ声を押さえもせずにが出してるのがわかる。
その唇を、また奪ってやった。
「はんっ、ちゅっ、ちゅぅ、ん…」
「…っは…こりゃ、あんまし意味なかったな…ッ」
「はえ…!?な、なにが…っ?!」
「なんでもねっ…気にすんな…っ…と…」
「あ、あああぐっ…あ、はああああっ!」
媚薬なんて盛るまでもなく、こいつは俺の言葉で頭をとろかしちゃうような奴だ。
無粋だったなー、なんて思いながら、いかせるつもりで尖端を奥にぐりぐりっと押し当てた。
「あ、あいっ、いくっ…い、あ、あああ、だめ、が、まん…できな…っあ、あはぁああああぁああーーっ!」
「っぐ、お…?!」
奥が、ぎゅうっと締まる。
逃がさないとでもいうように俺を締め付けて、まだ少し…なんて思ってた俺の余裕を吸い取っていく。
「やべ…出る、あ…出すぞ…」
「い、いまいっちゃってるのに…?!な、中イキ、しっ、してる、のに…なかに…っ、あ、あああ…!」
びくっと、自分が予想していたよりも大きく膣の中で肉茎が跳ねる。
ドクドクと、満足げにかわいいあんちくしょーの膣に子種を注いで幸せそーにしている。
「あ、ふ、ああ…」
「…ふは…」
で、そこで。
『ちょっとヤバいってマジマジ!?ねー?!ありえなくない?!』
『お、お店の人呼んだ方が…って、急に静かに…』
『あ、もしかして終わったのかな…出てくる?!やだちょっと、逃げよっ!』
『あははは、マジでマジで、あはははー!』
「…出るに出らんない」
そのうえ、なんとカワイイあんちくしょーであるは俺の膝の上でノックアウト、気絶しておられた。
ああ、何事もきれいには収まらないねぇ、なんて世捨て人臭いセリフも、こんな状況だと滑稽なだけだった。
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銀さん夢でしたー。
ひさびさの更新で銀魂です。
やっぱり銀さんは自分の中で結構な萌えキャラらしく、書くのが楽しいです。
媚薬の設定は、本番でのあれこれよりもぽわーんとなった夢主さんに下品にせまる銀さんを書きたかった…という。
ありがとうございました。ひいひい。