三菱以外の造船所での進水式を初めて見た。
こう言っては何だが、実に和気藹々として家庭的なムード。
イベント、セレモニーではなく、「お祝い」って感じ。
餅まきで喜ぶ関係者の皆さんの表情を見ていると、「オイたちの造った船の海に入ッど」という誕生に立ち会う喜びが、まず前面に出ている。
私は知らなかったのだが、進水式は「船の誕生」で、まさに産まれる瞬間に喩えられているそうだ。
それ故に、支え綱は「へその緒」。スパンと切れて、船が産まれることから「安産のお守り」なんだそうな。
ヨーロッパの船では、安全を願って、コインを船底に入れ込む。日本では「子供の髪の毛」を仕込むのだそうだ。(勿論全部ではないだろうけど)
船に命を吹き込み、無事に海を乗り切るための風習は国境を越えてあり、その気持ちは全く同じ。
それは、きっとスペースシャトルで事故が起こらなくなった時代になっても続いていくことなのでしょうね。