もしもの時のために備えをする人しない人っているんでしょうねぇ。
私は、準備しとかないと前に進めないタイプ。
後先考えずに、突き進むのはどうも苦手。石橋叩いて渡るタイプなのです。
一昨年の43年ぶりの大雪の時、小さい娘と二人、家から出られずにっちもさっちも行かなくなった経験から(過去の日記参照)、翌年、車のチェーンを買ったのです。
昨年はさほど大きな積雪も無く、活躍する機会は無し。
で、今回の雪。
「うっわー大変だぁ」と思いながらも、どこか「ああ。備えあれば憂いなし。先んずれば人を制す(意味不明)。やったぞ。俺はチェーンを持っている」と、どこか人生の勝利者になったような気分でときめきながらチェーンを締めた。(大袈裟)
チェーンを巻いた車を操り、カミさんを職場まで送り届ける。
『やったぞ、チェーンは大活躍だ。買ってて良かった。』
カミさんが職場に向かう際には大活躍したチェーン。
ところが私が出社する時間帯には、国道は規制解除。
ううー。今更外せない。仕方なく、乾きかけた道路をそのまま走る。
「ジャーラ、ジャーラ。ジャーラ、ジャーラ。」虚しく音が響く。
雪道以外でのチェーンって傷むんだよナァ・・・。
そして帰宅時にも道路に雪は残っておらず、暗い会社の駐車場で独りチェーンを外す。
ああー。寂しい。
『ま、でも、来る途中、スリップで事故ってる車も見たし、チェーンがなけりゃああなってたかもな』と(喩えは良くないが)都合良く、自らを元気付ける。
ああ、何かあったら使おうと備えているものって、その何かがあったら嬉しいし、助かるのだけれど、その何かが起こらなければ無用の長物。これってどこか紙一重。
でも、私の性格からいって、やっぱり備えちゃうんだろうナァ。