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『香港(MSX・FAN版)』

Contents

香港(MSX・FAN版)について

京ぽん版のページでも書きましたがさらに詳しく紹介してみます。

MSX2版(オリジナル)

MSX2版スクリーンショット
(本家オリジナルMSX2版のスクリーンショット)
MSX2・FAN1988/3月号p42

香港はTAI氏がMSX2用に作成し当時のMSX専門誌「MSX・FAN」誌の1988年3月号に掲載された投稿プログラムです。
当時MSX・FAN編集部ではこのゲームの前に人だかりができ、牌の文字を「雀聖」風に改変したり
(掲載されたのもその改変版のようです)、一手戻り機能を付けたり(その変更点も載ってましたw)して盛り上がったようです。

ファンダムライブラリー3パッケージ ファンダムライブラリー3マニュアル/カートリッジ ファンダムライブラリー3メニュー画面

MSX・FAN誌のこの時期の掲載プログラムは50本ずつまとめて
『MSXプログラムコレクション50本 ファンダムライブラリー』というタイトルでROMカートリッジ化され販売されています
(同じタイトルの書籍版もあります)。香港はファンダムライブラリー3に収録、表紙にも採用。

スーパープロコレ表紙 スーパープロコレ付録ディスク p.66のイラスト
(初出誌では次のプログラムリストが
掲載されていた箇所に描かれたイラスト)

その後1991年にそれまでの掲載プログラムから良作を24本厳選してフロッピーディスク付ムックとして発売された
「スーパープロコレ」にも堂々収録されました。
(これでMSX2版オリジナルは雑誌掲載・書籍掲載・ROM版・DISK版そろいぶみ!?)

TINY香港

TINY香港スクリーンショット
(FM-7版、next牌の表示位置がずれている微バグ修正済)
TINY香港MSX版スクリーンショット
(MSX版、MSX1/RAM16KBでも動作)
テクノポリス誌1988年3月号p.134

オリジナルのMSX2版が掲載された「MSX・FAN」誌
1988年3月号が発売されたその10日後に同じ徳間書店から発売された
テクノポリス」誌1988年3月号には、
PC-8801 / PC-9801 / X1 / FM-7 / MSX
/ ポケコンPC-1350/1360/1600の各シリーズ用の
簡易版「TINY香港」が掲載されました。
同じ出版社で発行している兄弟誌だからこそできる早業でした。
(記事によると編集部も同じ部屋とのこと)
グラフィック/インタフェースなど簡略化されていますが、
その分リストは80文字×25行の一画面にほぼおさまる(少しだけはみ出る)
程度の分量で済み、誌面1ページにつき2機種分掲載されています。

(ちなみにk-matsuは当時これのFM-7版(Oh!FM-7)を散々改造して
楽しませてもらいました。あと3月号2誌同時掲載のこの早業のおかげで
当時はMSXユーザではなかったk-matsuも
MSX・FAN誌を入手することができました)

X68000版

X68k版スクリーンショット テクノポリス誌1988年5・6月合併号p97

TINY香港」の掲載から2ヶ月後のテクノポリス」誌1988年5・6月合併号では、X68000特集記事
「ますますおいしいX68000」のPart2(←二部構成の記事の二部目)でX-BASICでのプログラミングの題材にもとりあげられました。
記事中にあるようにマウスで牌を選択できたりBGMがついたりゲームオーバー時に牌が落ちるようになっている他、
ゲームの冒頭では牌が裏向きに一個ずつ上から降ってきて積み上がる演出もついています。
なおテクノポリス誌はこの次の号から版形・発売日を変えて美少女ゲーム専門誌にリニューアルしてしまい
このような記事やプログラムを望めないものになってしまいました(もっともこの号もリニューアル直前という時期なので
美少女ゲーム特集があり上の88/3月号にも同人ゲーム特集がある状態でしたが…)

なおk-matsuはX68000実機を持っていないので上のスクリーンショットはフォントが実機由来でない代替物を使った
エミュレータ環境で撮った物です。なので牌以外の文字が(おそらくタイトルロゴの香と港も)本物とは異なります。
(しかしX68000版が動いているのを見ることができるとは…色々無償公開してくれたSHARPやエミュ作者様には大感謝です)

ファミコンディスクシステム版 / ゲームボーイ版

徳間書店のファミマガDiskシリーズの第一段としてファミコンディスクシステムにも移植され発売されました。
また、さらにゲームボーイにも移植・発売されました。
投稿プログラムがパッケージソフト化されて市販されるのは当時はまだあることでしたが、
元の機種や他のパソコン各機種への移植はともかく、
コンシューマ機向けに移植されて発売されるというのは極めて稀なことだったと思います。

なおどちらもk-matuのヘタレのためスクリーンショットはありません、どこか他のゲーム紹介サイトを探して下さいorz

Macintosh(HyperCard)版

オリジナルの作者様が自らMacintoshのHyperCardスタックに移植されています。
スーパープロコレの巻末にある作者近況によると
ファミコンへの移植でもらったお金でMacintoshを買ったとのことですので、
もしかするとこの時のMacでMac版を作られたのかも?
残念ながらk-matsuはMacの環境を持っていないため詳細不明、スクリーンショットもありません。

あとk-matsuがMac版(Vector)や作者様のページ(デッドリンク)の存在を知ったのが実に2012年という体たらくでして、
気付いた時には作者様のページは既に閉鎖済でした。。。orz(ページはWebArchiveで拝見しました、2002年10月のスナップが最新でしょうか)
移転先もまだ見つかりませんので作者様に連絡や許可願いを出していないままですorz

ゲームのルール




ゲームを開始すると麻雀牌がランダムに積み上げられます。
この牌の山を崩さないように東南西北白発中の順に取っていき
(ただし最初に取る牌は何でもよい)、
すべて取ると和了(ホーラ)(クリア)です。


牌は別の2つの牌の上に乗っています。
2つの牌のどちらか1つだけは取っても大丈夫ですが、
2つとも取ってしまうと上の牌が落ちてしまい
終了(ゲームオーバー)となります。
なお、牌が重さのバランスのせいで崩れることはありません。
例えば左の図では次の一手で東や南を取るとゲームオーバーですが
西や中を取るのは大丈夫です。

得点

このゲームの肝要は得点システムです。 単純にクリアだけをめざすのではなく、高得点を狙ってください。
得点は牌を取った時、その牌の上と左右にいくつの牌が隣接しているかで決まります。具体的には下の表のようになります。

牌(中)の状態(中を取った時の)
得点
牌(中)の状態(中を取った時の)
得点

上/左右に
牌4つ
320点
上/左右に
牌1つ
40点

上/左右に
牌3つ
160点
上/左右に
牌なし
20点

上/左右に
牌2つ
80点
ゲーム画面中の得点の表記は、上から順にハイスコア、現在のスコア、直前の牌による得点、和了時のハイスコアです。
一番下こそが真のハイスコアですので、高得点クリアをめざしてください。

さてやっとJavaScript版の話

プレイ方法

当然JavaScriptは有効にしておいて下さい。またハイスコアをcookieで保存していますのでcookieも有効にしてください。
下のゲーム開始のリンク先に飛ぶとスタートします。

最初は牌が裏向きに積み上がりますので、マウスでどこでも適当にクリックするか
もしくは何かキーを押すと(タッチ端末ではどこか適当にタッチ)牌が表を向きプレイ開始します。

ゲーム開始

牌の選択はマウスで行います。終了/中断はありませんので適当にブラウザを終わらせるなり
他のページへ移動するなりで終了してください。
また、ゲームのやり直し(配牌し直し)はページの更新で行えます(わざとゲームオーバーの方が早いかも)。
あとクリア(和了)/ゲームオーバー(終了)のどちらの場合も、適当にマウスクリックするか
もしくは何かキーを押せば次のゲームが開始します。

ちなみに…

普通のPCでない解像度の低い機械では京ぽん版の方を(ダメモトで)お試しください。
(ニンテンドーDSブラウザーWiki(あれここもデッドリンク…)からリンクしてもらっていたということは
京ぽん版はDSブラウザあたりでも動くのでしょうか。
なおウチでは京ぽん版がSHARP AQUOSのブラウザで動きました。TVのリモコンで牌を選択。笑えますw)
スマホやタブレットは最近の物なら解像度は十分でしょうが、スマホで指でやるのは拡大しないとまともに牌を選べないかも…
あと最近の無駄にもとい超高解像度の物だと今回のJavaScript版でも原寸だと小さ過ぎるのでその場合も適宜拡大してください

備考(お約束の言い訳)

当移植はあくまでもMSX2版を元にしています。面セレクトできたり時間を競えたりクリア時に絵が出たりしません。
面コンストラクションもできませんし隠しゲームもありません。
ディスクシステムやゲームボーイ版に比べるとそういう足りない点があるので
みなさんこれで満足せずに是非ディスクシステム版やゲームボーイ版を買いましょう(まだ売ってるなら…)
それにそもそもMSX2版と比べても音が全然出ませんし一手戻りだってできません。
これはお試し版のようなモノなワケです。
…というわけで営業妨害じゃありませんよね徳間書店さん…?


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