なぜポルトガル??ガイドブック紛失の危機


「どうしてポルトガルなの?」
ポルトガルで会った人みんなにたずねられた。
初ヨーロッパでポルトガル一国を選んだ私は、ちょっと変わっているらしい。

そりゃそうだ、ヨーロッパにはイタリアもフランスもある。ギリシャもある。
見所満載のそれらの国を差し置いて、なぜポルトガルに決めたのか。


ポルトガルに行こう。そう決めたのは八月のある日にさかのぼる。
今年はアテネ五輪のおかげで、仕事を始めて以来一番長い二週間という休みをもらえた。
せっかくの休みだから、南米かヨーロッパに行きたい。
南米は一番いきたいペルーに、外務省から海外渡航に関する勧告が出ていたのでヨーロッパに決めた。
初体験のヨーロッパ。
気になるのは、滞在費。物価が高いこと。
アジア旅の心地よさに慣れていた私は、物価の点だけで、ヨーロッパ滞在地を「ポルトガル」か「ハンガリー」に決めていた。

すぐ申し込めるようにパスポートと印鑑を握り締めて旅行代理店に行き、
相談するとブダペストへのエアチケットはその日程だとないとのこと。
リスボンへはアムステルダム経由で便があるということだったので、月曜日(休みの初日)に申し込んで木曜日に出発するという、力技の日程を組んでもらった
はっきりいってハンガリーの首都がブタペストだということ、ポルトガルの首都がリスボンだということを、そのとき知った。
ポルトガルに何があるのかなんて、知らないまま、チケットを買ってしまったのである。
エイチアイエス広島店には感謝したい。


そんな、ポルトガルに無知な私なのに、アムステルダムの空港でトランジット中に、「地球の歩き方 ポルトガル」をなくしてしまうという、救いようのないミスを犯してしまう。
ガイドブックに頼るたびは好きじゃないけど、ポルトガルでうまく動こうと思ったら、やっぱり大事なのはガイドブックだった。
こんなにも英語が通じないとは思わなかった。
観光地の説明文もポルトガル語。
ガイドブックがあったら、もうすこし、興味深く観光もできたのかな。
ポルトガルについてよくわからないまま訪れ、よく知らないまま帰ってきてしまったのかもしれない。
ということでこのサイトもよくわからないまま書いています。ごめんなさい