|
あなたの中庭で あなたの切り刻んだ死体が花のように咲き乱れる庭。
あなたに連れ去られた旅路で僕は疲れ果て、いまは嘆く気力もなく
その涙は悲しみでも苦しみでもなく、ただそこにしか居場所のない涙。
立っていられない僕を、あなたは無理矢理ひざまずかせ、これから命令するところだ。
僕の口は言葉を吐くためには存在しなくなった。 すべてあなたのためだけに用意された、あなたの分身となった。 涙と精液にまみれた僕の屍をあなたは埋葬する。 僕を存在させるのはあなただけになった。 |
2002.3.12■■
BACK HOME NEXT
|